6畳ほどのワンルーム・1Kでの一人暮らしは少々手狭なため、置きたい家具を諦めている方もいるかもしれません。ですが、家具の選び方や配置の工夫次第で、ベッドやソファ、棚も置くことが可能になります。今回はそれを実践する3名のインテリアの工夫・レイアウト実例をご紹介します。
コンパクトな家具を集めて圧迫感を出さない
6.4畳ほどの居室がある1Kで暮らすaskaさん。一部にくぼみがある間取りの部屋に、ベッドやソファを置くだけではなく、グリーンやポスターを飾ってインテリアを楽しんでいます。
家具が多めでも窮屈にならないのは、適したサイズのアイテムを厳選しているから。デスクやワゴンは、部屋のくぼんだ部分に収まるスリムなもの。手前のIKEAのスツールは、簡単に動かせて椅子・テーブル・踏み台として使えるので重宝しているそう。
植物を置いているIKEAのテーブル「GLADOM」やIDEEの「AO SOFA」など、脚が細めのアイテムを多用していることもポイント。ソファはゆったりとした横幅はありますが、座面が低いこともあって圧迫感がありません。
「WALL」のシンプルなテレビスタンドも、テレビ台を使うよりもグッと省スペース。そのためベッドの足元のほうの隙間に移動させ、デスク側からテレビを観られるようにすることもあるのだとか。軽やかな家具でそろえていると、簡単に模様がえもできるのも魅力です。
収納力ある低めの棚を端に配置。趣味のアイテムも並べて
6.5畳ほどの1Kに暮らす1975さん。コンクリート風の壁紙やモルタル風のフロアシートも使い、モノトーンで統一したモダンなインテリアに、音楽やアートのアイテムを散りばめています。
実はベッドやテーブルのほかに、デスクやソファなどもあるこの部屋。奥の壁一面に、低めの収納棚とデスクを並べ、手前にスペースを空けています。そのため、スイスの家具メーカー・Vitra(ヴィトラ)の「Panton Chair」も置くことが可能に。
棚の上にはレコードプレーヤーを設置し、レコードもディスプレイ。モノトーンの中で、小物のデザインやカラーが目を引くアクセントになっています。
こちらが反対の壁側。ベッドのすぐ隣にソファを置き、プロジェクターで投影した画面をゆったり見られるようにしています。コンパクトな部屋でも、趣味のアイテムを存分に楽しめる空間となっていますね。
スリムなオープン棚やつっぱり式収納を多用して余白を作る
キッチンも含めて6畳ほどのワンルームに暮らす、ミニマリストのwataruさん。無印良品のスモールベッドのようなコンパクトな家具だけを置いて広く見せつつ、ほっと落ち着ける空間を作っています。
キッチンの並びの冷蔵庫の隣には、温かみのある木製デスクと細いフレームのオープン収納を配置。どちらも壁や窓を遮らない軽やかなデザインのため、窮屈感がありません。
ベッドと壁のわずかな隙間にもスリムなオープン収納を置き、手前につっぱり式の収納「DRAW A LINE(ドローアライン)」を設置しています。鏡とアウターなどを引っ掛けた、サッと身支度できるコーナーです。
ほかにも見えにくい場所につっぱり式収納をうまく活用。整然としたクローゼットの奥にも小さなつっぱり棚を取り付け、腕時計やネクタイなどの置き場所にしています。
テレビや映画鑑賞時にソファ代わりにしているのが、ゆったり座れて不要なときには折りたためるColeman(コールマン)の「コンパクトフォールディングチェア」。下に敷いたラグも、リラックスモードへの切り替えに役立っているそうです。コンパクトな部屋でも、くつろげるスペースができています。