4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。お洗濯の必需品である【洗濯ネット】ですが、中に入れた衣類は綺麗になるの?と気になりますよね。洗濯ネットを正しく使うと、衣類の風合いを保ちながら、汚れも落とすこともできるんです!大切なのは「汚れた面を表面にする」ことです。
とりあえず入れるはNG!正しい洗濯ネットの使い方
お洗濯の際、洗濯ネットを使われる方は多いと思います。
みなさんは衣類をどのようにネットに入れていますか?
もし、ネットを使っているのに洗い上がりがぐしゃぐしゃになってしまったときは、入れ方に問題があるかもしれません!
■正しい洗濯ネットの使い方
・洗濯ネット1枚につき衣類は1枚だけ入れる
・衣類の大きさに合わせた洗濯ネットを使う
・入れる前に畳み、ボタンは止める
衣類のサイズに合わせ、洗濯ネットも複数用意しましょう!
洗濯ネットに入れた衣類の内側は洗えない?
洗濯ネットに入れて洗うと、汚れ落ちは弱くなります。
畳んで入れた場合、内側の面は洗浄液にこそ浸かりますが、水流の力で洗うことはできません。
内側の汚れが気になる場合は、裏返し、汚れが気になる面がネットの表面にくるように畳みましょう。
裏返してネットに入れることで、衣類の表面の風合いを損なうことなく、裏面の身体に触れる部分の汚れを落とすことができます。
汚れ・黄ばみが気になるときは、ネットに入れたままつけ置き洗い!
Yシャツやブラウスの黄ばみ・黒ずみが気になるときは、衣類を裏返し、汚れた面が表面になるよう洗濯ネットに入れたうえで、つけ置き洗いをするのがおすすめです!
衣類の黄ばみ・黒ずみは、身体から出る皮脂汚れが酸化したもの。
これを落とそうと、ゴシゴシ擦り洗いをしてしまうと、衣類の繊維を傷めてしまいます。
繊維を傷めずに汚れを落とすなら、お湯でつけ置き洗いをしましょう。
汚れとは相反するアルカリ性の洗剤を使うことで、繊維を傷めることなく、汚れを浮かせて落とすことができます。
■つけ置き洗いの手順
1.汚れが気になる面が表になるよう、衣類を畳んで洗濯ネットに入れます。
Yシャツ・ブラウスはボタンを止めましょう。
2.40~45℃ほどのお湯に、アルカリ性粉洗剤を溶かします。
(使用量は洗剤により異なりますので、パッケージをご覧ください)
熱めのお湯を使うことで洗剤の働きがよくなります
3.洗濯ネットに入れた衣類がしっかり洗浄液に浸かるよう入れ、30分~2時間ほどつけ置き洗いします。
4.洗浄液ごと洗濯機に入れ、他の衣類と一緒に洗濯機にかけます。
洗浄水ごと洗濯機に入れても、汚水はそのまま排水され、洗いは水道水で行うので、問題ありません。
※お湯を使ったつけ置きの前には、必ず洗濯表示をご覧ください。
※色落ちしないか、目立たない箇所でご確認ください。
洗濯機に入れる順番で汚れ落ちが変わる!?
こんな風に、詰め込みすぎていると、衣類が洗濯機の中で回りません
洗濯ネットに入れたもの・入れていないものを一緒に洗う時、洗濯機に入れる順番は……関係ありません!
水流がしっかり作用する、適量の洗濯物を入れた場合、洗濯槽内で衣類が回り、次々に上下が入れ替わるからです。
これが詰め込みすぎの場合、衣類がしっかりと洗濯槽の中で回らないため、汚れを落とすことができません。
洗濯は1度で済ませてしまいたい家事ですが、洗えていない状態では洗濯をする意味がありませんよね。少し面倒でも、衣類の量は洗濯槽の8割程に減らし(しっかり洗いたいときは5割程度で水量を多くする)、衣類がしっかりと回っているか確認しましょう!
詰め込みすぎの洗濯は、衣類のシワの原因にもなるので、注意が必要です。
洗濯ネットを活用し、衣類を清潔に・綺麗に保ちましょう!