夏場はやりがちな人も?睡眠の質につながる「あの行動」は…。
14日、YouTubeチャンネル『WIRED. jp』が動画を更新。睡眠学者の柳沢正史さんが登場し、視聴者からの質問に回答しました。
■「なにもかけずに寝る」は睡眠の質に影響あり
質問のひとつ「寝具はどのくらい睡眠に影響する?」に回答した柳沢さん。
「寝心地の良い寝具はとっても大事です」と切り出し「夏でも必ず、薄いタオルケットでもなんでもいいので、最低一枚は掛け寝具をかけて寝てください」と伝えます。
柳沢さんいわく、人間は「睡眠中、無意識のうちに体温調節をしている」ため「暑くなると寝具から足や手を出して熱を放出するし、寒くなると無意識のうちに寝具をかぶって保温する」。
そのため「なにをかけずに寝てしまうと体温調節ができず、睡眠の質が悪くなる」ことにつながるため、掛け寝具の使用は質向上に重要だといいます。
■「電気代よりも、睡眠の質のほうが価値が高い」
仮に「なにもかけないほうが快適」と感じる場合、柳沢さんは「寝室の室温が高すぎると思ってください」と忠告します。
また「エアコンは夏も冬も朝までつけっぱなしにすることを推奨してます」と柳沢さん。
「『電気代もったいないじゃないか』っていうかたもいるかもしれないですが、私に言わせると電気代よりも、睡眠の質のほうが価値が高い、と思います」と断言しました。
■睡眠は一に「量」、二に「質」
「睡眠の質に最も効果的なことは?」の質問には「最初に申し上げたいのは…睡眠の質のなかで一番大事なのは“睡眠の量”です」と回答。
「まず睡眠時間をちゃんと確保すること。量を確保せずに質をうんぬんすることは、ほとんどナンセンス」と話します。
また「睡眠の質を高めるような万人に共通する方法ってじつはなかなかありません」と言い切る柳沢さん。
「睡眠は“減点法”だと思ってください」「これをやると睡眠の質は悪くなるっていう要因はいくつかありますので、それを取り除いていくこと」が大事だといいます。
■「睡眠の質を“見える化”」する方法も
具体的には、一般的に言われる「夕方以降はカフェイン飲料を控える」「夕食以降の飲酒」「寝室の環境を『暗くて静かで朝まで適温』に整えること」などを意識すること。
そのほかの方法として、自宅で脳波を測定する機械などで「睡眠の質を“見える化”」することも、質改善のために良いといいます。
そのほか睡眠に関する質問に的確に回答した柳沢さん。
視聴者からは「『睡眠は減点法』っていうのはすごくわかりやすい」「どの質問も気になってたことばかりでおもしろかった」と注目を集めています。