若い頃はお尻がキュッと上がって後ろ姿も特に気にならなかったのに、年齢を重ねるにつれてお尻のたるみが気になりだした、という人はいるのではないでしょうか? お尻と太ももの境目がなくなると、お尻の形もボテっとします。今回は、立ったまま脚を上げ下げするだけ! 簡単だけど効果抜群のお尻ストレッチを紹介します。
どうしてお尻はたるんでくるの?
運動量と筋肉量が減って脂肪量が増加するから
忙しい毎日を過ごしているとなかなか継続して運動をすることが難しくなってきます。しかし、筋力は使わなければその能力が不要とみなされ、日ごとに衰退していきます。
実際、女性の平均筋肉量は、20代で約39%、30代で37%、40代で33%、50で40%、60代で26%と、年齢を重ねることに低下しています。筋肉が減ってくるとそこを埋めようとするのは脂肪。その結果、脂肪量が増加し、お尻と太ももの境目も消え、どことなくボテっとした印象になってしまいます。筋肉や張りのあるお尻を維持するためにも、意識的に筋肉を使うことが大切です。
日常のくせで骨盤周りの筋力が偏るから
日常の習慣によってお尻の形が変わってきてしまう、ということもあります。皆さんの座り方のくせはどうでしょうか? 片方の脚ばかりで脚を組むことが多いと、片方のお尻にばかり重心がかかります。さらに、脚を乗せている方のお尻回りは伸びますが、下になっている方の脚はまったく伸びることがなく、そこでも左右に違いが生まれてしまいます。脚を組むくせが治らないという場合は、定期的に脚を入れ替え、体重のかけ方や筋力を均等に使うようにしましょう。
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ハムストリングスを鍛えて境目を強調
プリっとしたお尻になりたい場合は、お尻の上部にある中殿筋(ちゅうでんきん)がポイントとなりますが、お尻と太ももの境目を作り出すためには、お尻の大きな筋肉である大殿筋(だいでんきん)と太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスが重要となります。今回は、その2つを意識して動かすストレッチです。
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お尻と太ももの境目くっきり!ヒップアップ筋トレ
1.まっすぐ立ち両脚を腰幅に開きます。
2.右脚のつま先を立てて真後ろに引いていきましょう。真後ろに引くことがポイントです! 背骨は上に引き上げて、腰を守るためにお腹にも力を入れます。
photo by Naoko Iwasaki
3.息を吸い、引いた脚を上に上げます。太ももの裏側とお尻を触って筋肉が使われているかチェックしてみてください。
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4.吐きながらつま先を下ろし、ゆっくりと5回繰り返しましょう。反対の脚も同様に行いましょう。
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からだの巡り🧘と睡眠💤の専門家|いわさきなおこ(@naoko__iwasaki)がシェアした投稿