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彼に嫌われたくない…自分に自信がなくても「愛され女子」なれる方法 #7

「なんかそれ、変じゃない?」自信を持って選んだりやったことが、大好きな人のひと言で、全く意味のないことに感じられる瞬間ってありますよね。他人からの否定は誰しも嫌なものですが、でもその落ち込みが人格否定にまで感じられる人も中には存在します。でもどうしてそんなにたったひと言の批判で、こんなにも落ち込んでしまうのでしょう。

文・おおしまりえ

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 7

彼に何かを言われた途端、自信がなくなり不安になりすぎる

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自分では良いと思っていたのに、例えば彼に「それ変だよ!」と指摘されると、途端に自信がなくなってくる。自信がなくなるならまだしも、なんだかもう自分自身に価値がないような無力感に襲われて落ち込む。そんなことってありませんか?

誰しも人から否定されたり批判されたりしたら、いい気持ちにはならないとは思います。しかしいい気持ちにならないどころか、自分を否定されたような気持ちになるのはどうしてでしょう? 実は心の中に他人と自分、どちらを中心にするかのスイッチが隠されていると思うのです。このスイッチがうまく切り替えられないと、人間関係はもちろん、恋愛にも大きなダメージがありそうです。

自分が良いと思っても、人から肯定されないと意味がない?

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例えばお化粧や洋服など、自分では「いい感じ」と思っていても、周りに認められないと、とたんに恥ずかしさを覚えることってありませんか。この恥ずかしさが「ああ早く着替えたい! 早くお化粧直したい!」ならまだいいのですが、例えば彼に指摘されると「ああもう私なんて死ねばいいのに」くらいに思う場合は問題です。

それは、
・自分の選んだモノやコトが否定される=自分の価値自体を否定される
という強い思い込みのモードいなっているからです。

そもそも批判した相手の性格にも腹が立つのですが、生きていればこういった失礼な人との遭遇は避けられません。一般的に、他人からの批判に対して健全な対処ができる人は、自分の落ち度だけをすくい上げ、次に活かしたり、今できる対処をしたりするものです。しかし、相手の言葉に過敏になりすぎるタイプの人は、「否定された。もうダメだ。自分なんて嫌い」といった、極端な回答を導き出して、ひたすら落ち込みます。

たとえば先日聞いたある女性の話をご紹介します。

彼女はあまり化粧などに詳しくないタイプだったのですが、ある日デートが決まり、新しいアイシャドウをウキウキした気持ちで塗っていたそうです。するとそれを見た彼女のきょうだいが「なにそれー派手でおかしい!」と、心ない言葉を投げつけたのです。

彼女のウキウキは一瞬にして地に落ち、もうデートなんて行きたくない…こんなキモい奴とのデートなんて向こうも嫌だろうな……と絶望モードに。結局デートには行ったそうですが、極端な落ち込みに発展したそうです。

普通はきょうだいのような気心知れた間の人から指摘をされたら「うるさいな! 黙っててよ」とか「じゃあ、どうしたらおかしくないの?」といった返答が引き出されるものですが、彼女の場合、自分への自信がなさすぎると同時に、他人からの否定は無意識的に自己否定のスイッチが入るようで、このような落ち込みにつながったようです。

しかし彼女もちょっと冷静になって考えたそうです。
「どうして否定的なことを言われると、こんなに悲しくてもうダメだ……って瞬間的に思うのか?」

極端な自己否定スイッチはどうして入るのか?

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このような極端すぎる自己否定のスイッチは、実は自分の中の自信のなさや自己肯定感のなさだけの話だけでは片付きません。

だいたいが過去、それも小さい頃の家庭環境などで、厳しく、そして否定をされたりしながら育っている傾向が強いとされます。たとえば親から「あんたはダメだ!」といった、一見しつけとも取れるような厳しい否定を浴びながら育つと、家族だけでなく、恋人からの「ダメだ!」という指摘にも、自分がダメという価値観を結びつける思考回路が強くなります。

オトナになると、もはやこの歪んだ認知が無意識に働くことすら気づきませんので、傷つくことが問題にすらなりません。彼にダメと言われないよう、彼に好かれるようにと合わせて合わせて、合わせまくっても、実は心はずーっと傷つき続け、そして抜け出せないループの中にいるんです。

自分スイッチに切り替える練習が、心を軽くする

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ではこういった他人からの否定を自己否定につなげる思考回路は、どうやって断てばいいのでしょう。残念ながら魔法のような解決法はありません! ただ、やり方は簡単で、他人から否定されて落ち込んだとき、まず「自分が極端に落ち込みすぎている」という事実に気づくことが大切です。そしてその事実に気づいたら、今ある気持ちを深呼吸しながらしっかり感じてみてください。

・死にたい
・辛い
・しんどい
・モヤモヤする

この負の感情を無視すると、ループから抜け出すことが難しいので、ゆっくり時間をかけておこなうのが良いでしょう。そして自分がどのくらい傷ついていたかがわかったら、「否定は自分の価値とは関係ない。だからやめようね」と自分に優しく教えてあげるのです。たったこれだけ。繰り返していくうちに、思考回路の癖は緩んでいきます。

なぜ緩んでいくのかというと、人はなにか過ち(今回は認知の間違い)を犯したとき、それが間違っていることに気づくこと、そして間違いによって自分がどんな気持ちであるかをしっかり受け止めることで、自然と癒やされ、正すことができるのです。

もちろんこれは1回やっただけで完治するものではありません。根深いほど、長くそして根気強く癖を取り除く必要があります。けれど一度「自分がしたことを否定されても、自分の価値は変わらない」というゼロベースの事実を腑に落とせれば、どんなに落ち込んで傷ついても、意識を元に戻すことができます。

これができると、人間関係が楽になっていくだけでなく、彼の期待に過剰に答えようとすることがなくなったり、彼のひと言に過剰に気持ちを上下させるといった、恋愛における落とし穴にも落ちにくくなります。

他人は時に「あなたのため」といった言葉を使い、思わぬ攻撃を仕掛けてきます。そこに悪気があってもなくても、あなたはあなた自身を守る義務があります。どうか攻撃的な言葉に、無駄な心の深手を負わないでほしい。今日から自分を、きちんとした対処法で守っていきましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

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