性交時頭痛が起こったときの対処法
「性交時頭痛はインドメタシンやトリプタンなどの薬で改善することがあります。脳動脈解離などの脳の病気の可能性もあるので、早めに受診してMRIなどの検査を受けることをおすすめします。また、パートナーに伝えて理解してもらうことも大切です」
天気痛・低気圧痛と頭痛の違いは?
天気痛・低気圧痛とは?
「『天気痛』『天気病み』『低気圧痛』『気象病』というワードはよく聞きますが、これは気圧や気温の変動がきっかけで起こる頭痛の総称です。きっかけが天気というだけで、片頭痛もその他の頭痛も起こり得ます。梅雨、台風、春・秋の低気圧などがある、日本のロケーションならではの頭痛です」
天気痛・低気圧痛が起こった時の対処法
「天気痛には、漢方薬の『五苓散』が有効です。ただ五苓散には2種類あったり、多めに飲まないと効き目を感じにくかったり、頓服でも使えたり、とメリット・デメリットがあります。処方薬に比べて市販の漢方薬は比較的高額ですし、そもそもベースに何の頭痛があるかにもよりますので、一度、頭痛外来を受診することをおすすめします」
頭痛薬の飲み方・注意点
「繰り返す頭痛が、市販の鎮痛薬で軽くなるなら、しばらく様子を見るのもひとつの手。ただし、鎮痛薬に含まれるすべての成分の名前を一度は検索してみましょう。一般に、成分の種類がシンプルなほど安全です。大切な身体のためには、必要最小限の成分で済ませたいところです。薬が効かないときや、判断が不安なときは、脳神経外科・脳神経内科・総合内科の受診と、脳のMRI検査を受けることを強くおすすめします。薬物乱用頭痛という名前を知っていますか? 鎮痛薬を飲みすぎると、その薬が原因で頭痛になるという、怖い悪循環が起こります。1ヶ月に10回以上鎮痛薬を服用している人は、薬物乱用頭痛になっている可能性が。その場合は頭痛外来を受診して、自分の症状に合った薬を処方してもらってください」
イラスト/すぎうらゆう 取材・文/和田美穂 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)