好きな香りを身にまとい、気分を上げられる香水。でも「どんな香りを選んだらいい?」「どこにつけるべき?」と悩む方もいるのではないでしょうか。今回は、東急プラザ銀座にあるフレグランスショップ「SHOLAYERED(ショーレイヤード)」に、香水の選び方や使い方、おすすめアイテムを伺いました。
人気フレグランスショップのスタッフに聞く、香水の楽しみ方
人とすれ違ったり少しそばに寄って話したりしたとき、ふわっとよい香りが漂ってきて「素敵だな」と感じたことはありませんか?けれどいざ自分が香水をつけるとなると、単純に好きな香りでよいのか、ほかの人にとって不快ではないか、などと考えてしまうことも。
そこで、繊細な香りを好む日本の人たちに合った、メイドインジャパンの高品質な香水やボディケアアイテム、ルームディフューザーを展開する「SHOLAYERED(ショーレイヤード)」のスタッフさんに、選び方や付け方のコツ、そして今おすすめのアイテムと香りを教えていただきました。
自分が楽しめて人にも好印象を与えられる。香水の選び方のコツ
自分に合った香りを選ぶには?
香水を買いに行くと、よい香りがたくさんで迷ってしまう…。そんなときに失敗しないためにはどうしたらいいのでしょう。
実は、香りの好みは食の好みと繋がっているのだそう。 あっさりした(軽い)味わいのフルーツなどが好きな方は、爽やかなシトラス系がおすすめ。赤ワインやステーキといった重厚感のある(重い)味がお好きな方なら、香りも重みのあるウッド系が合っていると言えます。
周囲の人にも好印象の香りとは?
自分の好みだけではなく、周りの方への印象も考えたい方もいるはず。
実はアメリカの研究で、男女のカップルが自分の要望をほぼ満たしているパートナーに対し「何となく違う」と感じてしまう原因の多くが、においにあったという結果が出ているのだとか。においが人間関係に影響を与えることがよくわかる結果ですが、知り合って間もない人の香りの好みを知るのは難しいこと。そんなときにも選びやすいのは、清潔感があり不快に思う人がほとんどいない、レモンのような柑橘系の香りです。
そしてさらに距離を縮めたい人と会うときには、ほんのり色気を感じさせる香りをまとうという方法が。 女性ならバニラのような甘くておいしそうな香りや、ムスク・アンバーなど動物系香料の入った香りを。男性ならフゼアやシプレといったウッド系の香りがおすすめだそう。
オードトワレやオードパルファムはどう違う?
また、香水は香料の濃度によって「オードトワレ」や「オードパルファム」などの種類に分けられます。
オードトワレは3時間ほど香る軽めの香水。 洋服や、手首・背中につけることでさりげなく香らせることができます。ビジネスや食事の場でも使いやすく、自身で香りを楽しむのはもちろん、そばにいる人にもさりげなく香りを伝えるのにもぴったり。
オードパルファムは5〜6時間ほど香りが続く、より濃度が濃いものです。 丸一日香らせたいときや、周りの方にしっかり香りを届けたいときに適しています。
香水をつける場所や量、意識したいポイント
それでは香水をつけるとき、どこにどれぐらいつけるとよいのでしょう。
香水は服を着る前の素肌につけることで、洋服がクッションとなりフェロモンのようにさりげなく香らせることができます。 すれ違うときにも香るぐらいにしたい場合は、洋服の上からも重ねるとよいそう。
そこで意識したいのは、第一印象・第二印象となる香りです。
第一印象の香りとは、50cm程度の距離で会話したときなどに感じられる程度のもの。第二印象の香りは、さらに近づいたときに感じられるものです。 第一と第二とで香りを変えれば、より奥行きのある香りを楽しむことができます。
実際につけるときは、まず第二印象となる香りを肌に直接、次に服の上から体を包み込むように第一印象の香りを加えます。柔らかく香るオードトワレなら、手首・背中、洋服に全部で3~4プッシュほど。これは目安なので、自分の好みに合った量に調節してみてください。
これからのシーズンにおすすめのアイテムと香り
香水をつけてみたいと思った方におすすめのアイテムも3つ教えていただきました。
時間が進むごとに香りが深まるオードトワレ
コロンとした石が重なったようなボトルのデザインが印象的なこちらは、“時を重ねる”をテーマに制作されたオードトワレのコレクション「1945」。フレグランスプロデューサー・石坂 将さんは「香りを重ね、想いを重ね、そして石を重ねるように時を重ねる」、語り継ぎたい香りだと表現。時間が経つにつれ深みを増していく香りは、SHOLAYEREDの“香りを重ねる”というコンセプトを具現化しています。
5種の香りのなかでも特におすすめはBLACK。トップノートがベルガモットやペア(洋梨)、ミドルノートがジャスミンやライラック、ラストノートがアンバーやムスクなどという構成です。最初は清涼感があり、次第にフローラルな香りが現れ、やがて色気を感じさせる艶やかな香りに変化していきます。
1945 オードトワレ
ブラック
15,400円(税別)