築32年団地の3DKに、2人のお子さんと暮らすmarcoさん。もとはモダンなインテリアが好きでしたが、団地の雰囲気に合うミッドセンチュリーモダンをテーマに、温かみがありつつもすっきりとした過ごしやすい空間を作っています。家具の配置や収納での工夫も教えていただきました。
ミッドセンチュリーモダンテイストのすっきりしたインテリア
整理収納アドバイザー準1級をもち、部屋づくりのサポートを行っているmarcoさん。築年数32年の団地、63平米ほどの3DKで8歳と5歳のお子さんと暮らし、好みのインテリアをそろえて快適に過ごせるよう整えています。
もともとシンプルなモダンインテリアが好きだったというmarcoさんが、団地に合うインテリアを探して惹かれたのがミッドセンチュリーモダン。部屋にはそのテイストの家具を取り入れつつ、すっきり見えるよう工夫。色をホワイト・ブラウン・ブラックの3色にしぼり、ものは基本的に隠す収納に。天然素材のかごやボックスを主に使い、ナチュラルで温もりのある雰囲気も残しています。
お気に入りのテーブルを囲むダイニング
それらの意識がよく反映されているのが、家族で囲う北欧アンティークのテーブルが主役のダイニングです。
半年かけて探したというテーブルは、備え付けの中板をはめ込むとオーバル型に広がるエクステンションテーブル。椅子にはハンス・J・ウェグナーのリプロダクトのエルボーチェアや、お子さんが成長しても使えるISSEIKIのE-Tokoシリーズを合わせています。
この雰囲気にマッチするよう、木目調のクッションフロアを敷き、照明も変更。奥にあるSvante(スヴァンテ)のフロアライトも、やさしい光で照らしてくれるお気に入りだそう。
白い布で覆われた押入れの上段には、お手製のコの字型ラックや市販のパンツハンガーを設置し、marcoさんの服を収納。下段には季節家電やストック品などをしまっているそう。
玄関側から入ってきたとき真正面になる場所には、扉で中身を隠せるIKEAのEKET(エーケト)のキャビネットを置き、家族みんながよく使うものを収納。無印良品のラタンボックスやかごに、メモ帳やペン、薬などをしまっています。
くつろぎと仕事・勉強の場の和室リビング
和室は二つあり、そのひとつはリビング兼ワークスペース。ソファやカーペットでゆったりと座れるようにしています。照明は和紙製のものに変え、グリーンも置いてくつろげる雰囲気に。テレビは置かずに、プロジェクターを使っています。
押し入れをワークスペースに
ワークスペースは、襖を外してデスクにした押入れです。チェアに座ったまま手が届く範囲に無印良品のポリプロピレンファイルボックスと引き出しを置き、保険・銀行などの手続きに必要なものやお子さん関連の書類などを分類して収納。書類の確認やお子さんの連絡帳の押印にも対応できるようにしています。
ちなみに下段にある3段の衣装ケースには、お子さんたちの服を収納。上段から、下着や部屋着、トップス、ボトムスの順にしまっているそう。中身が透けないケースで、デスクで使うのとは違うものが入っていても気になりません。
ロールスクリーンを付けているのもポイント。開いたままでも整っていますが、置かれたものをすべて隠すことができ、部屋がさらにすっきりして見えます。
リビング学習用デスクが親子の共用に
実は押入れの脇にも、子ども部屋から移動してきたリビング学習用のデスクがひとつ。今は押入れをデスクにするのを一時的にやめ、お子さんのおもちゃや工作グッズをしまっているため、marcoさんがこのデスクで仕事をすることも。共用なので、お子さんも使い終えたら片づける習慣ができているというからすごいです。
広く空けて多目的に使う寝室
もうひとつの和室は寝室兼フリースペース。デッドスペースにはDIYで作った本棚を置き、本やおもちゃをここに一ヵ所にまとめて収納。布団代わりにしている折りたためるマットレスを片づければ、広く空いた空間に。
お子さんたちが遊び場にしたり、marcoさんもヨガやストレッチをしたりと、自由に使える場となっています。