東京・代官山の老舗フランス料理店「代官山 小川軒」。そのパティスリーのロングセラーであるレイズンウィッチは、東京の手土産の代表のひとつとも言える名品です。今回は、お店の雰囲気やその歴史と、手土産におすすめのお菓子の数々をご紹介します。
1905年創業。代官山に移転してからも70年続く老舗「代官山 小川軒」
代官山駅から歩くこと約5分。多くの人が行きかう八幡通り沿いにありながら、落ち着いた雰囲気を放つ建物が「代官山 小川軒」です。1905(明治38)年に東京・汐留に西洋料理店として誕生し、新橋への移転後に本格的にフランス料理へ転向。1964年からはこの代官山に店舗を構える老舗レストランです。
レストランと別に洋菓子を揃えるパティスリー
レストランとは別の右手側の扉が、お店の代名詞といえる「レイズンウイッチ」をはじめとしたお菓子を販売するパティスリーの入り口。手土産や贈り物用に、ケーキや焼き菓子を購入しに多くの人がやってきます。
クッキー・クリーム・レーズンのバランスが整った「レイズンウイッチ」
お店に来たらまず手にしたいのは、やはり「レイズンウイッチ」。二代目の小川順氏が原型を生み出し、1956年から店頭に置かれ始めたお菓子です。何十年もの間、同じ味で作り続けられています。
店名がオレンジ色のローマ字で印字された包装紙の中には、小川軒のロゴが刻まれた真っ白な紙箱が。その蓋を開けると、一つひとつフィルムに包まれたレイズンウイッチが、取り出すのが大変なほどきっちりと並べて詰められています。
ひとつ手に取ってみると、しっかりと重みを感じます。1個あたり50g弱と、M~L玉の卵ひとつ分ほどのボリュームで作られているそう。厚みのあるクッキーに、バタークリームとラム酒漬けのカリフォルニアレーズンが端ぎりぎりまで挟まれているのが、なんとも贅沢です。
口に含むと、サクッと香ばしさの残るクッキー生地が、クリームやレーズンと混ざりあっていきます。四葉バターを使用したバタークリームは重たすぎず、レーズンに染み込んだラム酒の華やかな香りが引き立つ上品な味わい。クッキー・クリーム・レーズンのバランスがよく、お茶の時間はもちろん、食事の後のデザートにも楽しめる一品です。
レイズンウイッチ
10個入 1,600円(税込)
20個入 3,200円(税込)
※要冷蔵。日持ちは製造日より6日間
レーズン・クリームのないシンプルなクッキーやフィナンシェも
レイズンウイッチのクッキーの部分のみを購入することも可能です。日持ちが長いことに加えて、小さなお子さんのほか、レーズンやお酒が苦手な方がいるご家族にも贈りやすいことも魅力。現在3つのフレーバーがあり、どれもロゴのシールが映えるシルバーの缶にぎっしり詰められています。
バターの風味があふれる「プレーンウイッチ」
レイズンウイッチに使われているのが「プレーンウイッチ」。ごくシンプルですが、だからこそ素材の味が際立つお菓子です。サクサクとした軽い食感の生地から広がるバターのコクが、深い余韻を残します。
プレーンウイッチ(10個入)
1,080円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度
ほろ苦い大人な味わいの「チョコプレーンウイッチ」
生地にココアパウダーを加えた「チョコプレーンウイッチ」は、甘さだけではなく、カカオのほろ苦さをしっかりと感じられる大人な味わい。コーヒーとのティータイムにぴったりです。
チョコプレーンウイッチ(10個入)
1,080円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度
宇治抹茶の味が濃い「宇治抹茶プレーンウイッチ」
3種の中で一番新しい「宇治抹茶プレーンウイッチ」。クッキーなのに、生地がなめらかでクリーミーに感じられるのが不思議。宇治抹茶の粉をメインに作られているのではと思うほど、お茶の風味が際立っているのも特徴です。抹茶が好きな方もきっと満足できる一品。
宇治抹茶プレーンウイッチ(10個入)
1,188円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度