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「夫婦で会話がない…」と思う人が実践すると会話が増える“2つのこと”

自らを「モンスター三つ子男子の母ちゃん」と呼び、三つ子のお子さんたちの育児経験をもとに、現在は親子カウンセラー・言葉がけコーチとしてご活躍中の島谷留美さん。子どもへの言葉がけを学ぶと、夫婦関係も良くなるとおっしゃいます。一体どういうことなのか、詳しく教えていただきました。

教えてくれたのは…島谷留美さん

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親子カウンセラー、言葉がけコーチ。「ママの学校」主宰。やんちゃな男子3人を育てる壮絶な育児期間中に、アメリカ発祥の心理学「親業」を学び、2017年「親業」をベースに自らの子育て経験から編み出した独自の言葉がけプログラムを開発。著書は『モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた 子どもに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」』。

モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた 子どもに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」
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『モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた 子どもに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」』
著者:島谷留美
定価:1,540円(税込)

子育てについて夫に相談するようになったら夫婦関係も改善

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――島谷さんはアメリカ発祥の心理学「親業」を学び、自らの子育て経験から編み出した独自の言葉がけプログラムを開発し、「言葉がけ講座」を開校されています。子どもの話の聞き方や子どもへの言葉がけを意識すると、子育てだけではなく夫婦関係もうまくいくようになると伺いました。

私が主催している「ママの学校」を1年間終えた方が、「最近私、夫に対して優しくなったんです」って言うんです。元々はお子さんのことで悩んでいた方で、「ママの学校」で聞く力や言葉がけを身につけて、お子さんとのコミュニケーションがうまくとれるようになったそうです。そのうちお子さんのことについて、旦那さんにも相談してみようと思い話をするようになったら、夫婦関係が変わったと言うんです。その方、最初の頃は旦那さんのことが大嫌いとおっしゃっていたのに。

――大嫌いから優しくできるまでに変化するってすごいですね。

お子さんのことを相談をしてみたら、旦那さんも子どものことをいろいろと考えてくれていたことがわかったそうです。子育てについて会話ができるようになったら、今度は自分の想いも伝えられるようになり「今、これが心配なんだよね」とか「あなたに相談したい」とさまざまな話をするように。そのうち「夫も子どものことを心配してくれてるんだな」とか、「私ばかり大変と思っていたけど、私はこれまで夫の気持ちを聞いていたかな?」という気持ちになって、旦那さんの見方が変わってきたそうです。

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――島谷さんも「親業」を学ぶ前と学んだ後では夫婦関係に変化がありましたか?

私も夫のことが大嫌いでケンカばかりしていました。三つ子育児もほぼワンオペだったので、毎日寝不足で本当に余裕がなかったんです。お風呂に入れるために仕事を抜けて帰ってきてくれたこともあったけれど、あの頃の私は「あなたは何をしてくれたの?」「もっとこうしてほしい」という気持ちが強かったです。それが「親業」で“傾聴”することの大切さを学び、夫婦関係も変わったんです。

――今は、旦那さんのことが大好きですか?

はい、大好きです。そして今は、毎日「ありがとう」と言っています。3人の子育てはやはりお金も必要で、医学部を受験したり、留学したりするととんでもないお金がかかります。家族を第一に考えて子どもが選んだ道をサポートするために、いつも全力で働いている姿を見て、夫には「あなたじゃなかったらできなかった」と伝えています。以前の私はそこで素直に感謝できなかったのですが、今は素直に感謝を伝えられるし、夫の存在が大事だと思えます。

“感謝の気持ちを伝える”と“褒める”で会話が増える

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――感謝の気持ちを伝えるというのは、夫婦間ではとても大事なことですよね。

小さなことですけど、毎日「ありがとう」という言葉を伝えています。「〜してくれてありがとう。助かったよ」と伝えると、相手も「いや、ママありがとうね」って言ってくれるようになるんです。この夫婦間の「ありがとう」の言葉がけを見ていると、子どもも自然に感謝の言葉を使うようになります。そのうち夫も「僕は今、こういうことに困っているんだ」とか、「これについて話し合いたいんだ」ということも伝えてくれるようになります。

――感謝を伝えていると、会話が増えてくるんですね。

「ママの学校」でも、夫婦関係を良くする方法を教えてくださいという質問をよくいただきます。私がお伝えするのは、感謝の気持ちを伝えることと褒めること。私は毎日夫のことを褒めます。とは言っても、すごいと褒めるのではありません。夫は本を読むのが好きで、いつも難しそうな本や歴史の本を読んでいます。それを「パパ、難しそうな本を長い時間読んでるよね」と事実として伝えるんです。すると夫も「自分を見ていてくれるんだ」とうれしそうな顔になり、「そうなんだよ。今回の本はね」って話をし始めます。相手を褒めるのは難しいと思う場合には、この方法はおすすめですよ。

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長年一緒にいると相手を褒めることも少なくなってきますが、相手のポジティブな行動を事実として伝えることなら難なくできそうですよね。島谷さんの著書『魔法の「ほめ方」「叱り方」』は、子育てだけではなく夫婦関係の改善にも有効的ということ。夫婦関係が円満であれば、夫婦で力を合わせて子育てに向き合えるので、子育てに対しての悩みも軽減するのでないでしょうか。

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