コスメティックブランド「SHIRO」が2024年4月26日(金)にオープンした一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO」。北海道の長沼町に作られたその建物は、人間ではなく森の都合に合わせて作られた家。創業当初からエシカルな信念に基づくものづくりを続けているSHIROだからこそ実現した宿泊施設です。今回は、そんな「MAISON SHIRO」の魅力に迫ります。
“SHIROの暮らし”を体感できる場所
“SHIROの暮らし”を体感できる一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO」。自然の恵みを最大限に生かす製品づくりや、廃棄物ゼロを目指す「SHIRO」が大切にしていることを形にしたような宿泊施設です。
キッチンやプライベートサウナといった充実の設備に、眺めの良いバスルームや季節の野菜が育つ庭など、自然を感じながらゆったりと過ごせる特別な空間。ブランドに込められた想いが詰まったこの空間で「SHIROの世界観」に浸ってみませんか?
“森の都合”に合わせた家づくり
MAISON SHIROは、間伐(木々が密集して過密にならないよう一部の樹木を切り取ること)される木の中から柱や壁に使う木が選ばれています。建築資材となる木材を森のために丁寧に作業をしている林業従事者から直接購入し、柱や梁といった構造材だけでなく、壁や床の裏側にある見えない下地材や外壁、造作家具もすべてこうした木材のみで完成しました。
MAISON SHIROを建てるために森の木を伐採するのではなく、森を保全するために間伐された木を最大限に使用する。まさに“森の都合”に合わせて建てられた一棟です。
建築で余った木材で家具も制作されていますが、それでも余ってしまったザツガバの端材は、北海道在住の木工作家の手によってドアハンドルに。森のことを考えて作られた結果、細部までおしゃれな空間に仕上がっています。
SHIROの世界に浸れる空間
光が差し込む明るいリビングルーム。家電や調理器具が揃うキッチンや、松ぼっくりや枝など森の資源を活用する薪ストーブ、木のぬくもりを感じられるインテリアなど、ゆったりとくつろげる空間となっています。
2023年に北海道砂川市にオープンしたSHIROの「みんなの工場」を建設した際に余った、フローリングやウッドデッキの床材なども使用されているのだそう。
リビングルームには、SHIROの製品と一緒に、店舗で使われていたブランドロゴのネオンサインやブランドの信念などがディスプレイされている棚が。実際に MAISON SHIROで使われている木材のサンプルなども置かれているので、直接手に触れてみて、どこに使われている木か予想しながらお部屋を巡るのも楽しそう。
滞在中はSHIROの製品を堪能
リビングやバスルームなど、いたるところにSHIROのスキンケアやフレグランス製品が置かれています。シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ハンドソープは、SHIRO PERFUMEの香りから「MAISON SHIRO」のためにつくられたもの。すべての瞬間を、SHIROの香りと共に過ごすことができます。
景色と共に楽しむ極上のバスタイム
洗練されたスタイリッシュな空間のバスルームでは、季節や時間によってさまざまな姿に変化する、絵画のような景色を楽しむことができます。
見た目の美しさだけでなく、身体が直接触れるバスタブの縁の部分の形状やサイズにこだわり、よりリラックスできるような工夫がなされています。
SHIROの製品を生み出すラボラトリー
宿泊棟の隣には、SHIROの製品の原料となる素材を蒸留する施設「シロラボラトリー」があります。
近隣の森林を管理する過程で生まれる間伐材やその枝葉、森に自生する笹やヨモギを馬追(マオイ)山の天然の湧水である“馬追の名水”を用いて蒸留し、それらが製品に使用されています。製造工程の一部を見ることで、SHIROのものづくりに込められた想いを感じることができそうです。
自然の恵みを全身で受け止めて
施設に併設されているプライベートサウナは、本場フィンランドの IKI STOVE(イキ ストーブ)が設置されており、爽快な熱気・熱波を感じることができます。
サウナに使われているのは、北海道愛別町の白樺やカラマツの加工で出た端材たち。壁には、繰り返し使用できる試香ツールとしてSHIROの店舗でも使われている札幌軟石が使われています。また、「シロラボラトリー」で蒸留した蒸留水をロウリュとして使うことが可能。自然の恵みを全身で受けることができる、特別なサウナ体験ができます。