isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
明るい水際
今週のおひつじ座は、内(心身)と外(環境)とを気持ちよく響き合わせていこうとするような星回り。
『心音を聴きゐる部屋の夏景色』(布川武男)という句のごとし。白よりもなお白い「夏景色」の中では、不穏な暗い影はより一層その影を濃いものにしていくもの。
だからこそ、聴診器を伝って聞こえてくる心臓の鼓動におのずと全神経が集中されていき、作者はその異常のないさざなみのような心音に聴き入っている。そうして心身が研ぎ澄まされていく感覚と、真っ白な光のしたにどこまでも広がる夏景色とがふたたび呼応していくのだ。
あなたもまた、心身がおのずと研ぎ澄まされるよう、活動環境に何かとリニューアルをはかっていくべし。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ハーモニーを求めて
今週のおうし座は、身近な自然の中に「なつかしい命」を見出し、感じ、その声を聞き届けていこうとするような星回り。
最近の世の中では、個人に求められる資質が、欲望の強さやそれを可能にする行動力から、システムからの「こぼれ落ち」や「はみ出し」に敏感に気付いたり、そうした事情を察知して適切に寄り添っていく弱さへの感受性と適応力へと移行してきています。
こうした前者から後者への移行は、例えば昭和の無頼派作家・坂口安吾が、若い頃の短い教員時代を振り返った自伝的作品である『風と光と二十の私と』などを読むとよく分かるはず。
あなたもまた、そうした生命の神秘にみずから触れていくべし。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
不吉から祝祭へ
今週のふたご座は、これまでどこかで否定し抑圧してきた欲望を改めて迎え入れていこうとするような星回り。
『音楽漂う岸浸しゆく蛇の飢(うえ)』(赤尾兜子)という句のごとし。自分でも自覚できていなかった世間への違和感や、「こんなものはもうたくさんだ」という不満が積み重なって、いつの間にか腹の底から響いてきた怨み節のようなものだろうか。
知的で物分かりのいい(ふりをしている)人ほどそういうものを無視しようとするが、放った蛇は大きくなって必ず自分のもとへと戻ってくるということなのかも知れない。
あなたもまた、秘かに培ってきた怨み節をどこかで炸裂させていく機会を得ていくべし。