毎日使うからこそ地味に気になるエアコンの電気代。少しでも安くする方法は…。
ここ数日で全国的に気温が一気に暑くなり、エアコンなしで過ごすことが危険になってきた。これからも続く厳しい夏を乗り切るためにはエアコンが必要だからこそ、少しでも電気代を節約したい。
■そのエアコン、我慢しないで
NHK生活・防災のXアカウントは「エアコンは我慢せずに使用」と呼びかけているが、節約のためにギリギリまで使用を控えている人は珍しくない。
Sirabee編集部が今年5月に配信した記事によれば、全国の10~60代の男女800名を対象に実施した調査で、全体の72.0%が「電気代が心配でエアコンを我慢した経験がある」と回答している。中には多少の暑さや寒さであれば切る服を調整したり、使う器具を変えたりする人もいるようだ。
また、2021年の調査では、全体の54.7%が「夏場の冷房代の節約を意識している」と回答しており、半数以上が冷房代に頭を悩ませていることになる。
エアコンは我慢せずに、なるべく電気代を抑えるために、この記事では、過去に配信したエアコンの節約テクニックについてまとめて紹介する。
■身近なグッズを使って節電
日当たりの良い窓には「すだれ」や「よしず」を取り付けよう。これらは太陽光を遮り、室内の温度上昇を抑制させるため、結果として、エアコンの設定温度を下げすぎる必要がなくなり、電力消費の削減につながる。
「すだれ」や「よしず」が使えない場合は、カーテンやブラインドで日光を遮ることも有効な方法だ。その際、黒色よりも白系の色を選ぶと、光や赤外線をより効果的に反射できるという。
■知っておきたい「温度」調整
電気代を節約するなら設定温度が大切。ダイキン工業の公式サイトによれば、冷房では温度を1℃上げるだけで約10%の節電効果があるという。
室温は26〜28℃を目安にするとよいと言われているが、この温度では暑いと感じる人もいるだろう。
そうしたときは扇風機やエアサーキュレーターを併せて使うのが効果的で、空気を循環させることで体感温度を下げ、エアコンの設定温度を上げたまま快適に過ごせる。
■8割以上が未使用だった「自動運転」
また、節電を意識して風量を「弱」にしたり、寒くしすぎて電源を切ったりするのは、かえって電気を消費してしまうケースがあるという。エアコンを「自動運転」にすると効率的なようだ。
なお、2021年時点の編集部の調査では、エアコンの設定を「自動運転」にしている人は全体の16.7%であり、8割以上の人が使っていないことになる。
ダイキン工業の公式サイトには、「『弱』と『自動』でどちらが節電?」、「冷房の風向設定は『ななめ下』と『水平』でどちらが節電?」など、4つのケースで電気代を調査した結果が掲載されている。住環境やそのときの気温で結果は変わるが、ひとつの目安として参考にしたい。
■電気代を25%損しているかも…
この記事を読んでいる人にすぐに実践してほしいのが、エアコンのフィルター掃除。2週間に1回の掃除でも効果があり、フィルター掃除を行うことで年間25%も電気代が節約できるという。これまで挙げた温度の設定は自分の体が慣れていく必要があるが、フィルター掃除なら今すぐできるのでおすすめしたい。
方法は簡単で、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取るだけ。汚れがひどいときには、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、日陰でよく乾かそう。