10,000個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子さんが、横浜市にある「tiare bread」を紹介します。
旅するパンマニアがナビゲート!元パティシエによる絶品パンを楽しめるベーカリー/tiare bread
10,000個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。本記事では、横浜・たまプラーザにある、絶品パンに出会えるパン屋さんをご紹介します。
東急田園都市線のたまプラーザ駅で下車し、北口を出て3分くらい歩いたところにある「tiare bread(ティアレブレッド)」。
長年パティシエとして経験を積んだオーナーシェフの凝地さんが、“特別じゃない、日々の生活に寄り添えるパン”に魅力を感じ、2023年12月にオープンしたお店です。
店名にある“tiare(ティアレ)”は、タヒチ島を象徴する花の名前。花言葉は、パン屋のコンセプトでもある「幸運」なのだそう。
店内では、国産小麦や天然酵母など材料にこだわってつくるパンやドーナツを常時50~60種類ほど提供しています。元パティシエということもあり、「生ドーナツ」などスイーツ系の商品も充実しています。
開店時刻は10時30分(水曜のみ11時30分、火曜定休)。大きな窓から入る自然光が気持ち良いイートインコーナーもあるので、焼きたてのパンを店内でのんびりいただくこともできます。
ここからはtiare breadでオススメしたいパンをいくつかご紹介。
まずは、ティアレブレッドのロゴが焼印された「クリームパン」(320円)。とにもかくにも生地がもっちりしていて弾力があります。人気があるという食パンと同じ生地を使っていて、北海道産小麦に北海道産石臼挽き全粒粉を香りづけ程度に入れているようです。
驚いたのは、中にたっぷり入ったカスタードクリーム。色味の濃い卵を厳選して使用することにより、コクが際立つ濃厚な味わいのクリームに仕上がっています。
ちなみに、ロゴはコーヒーカップにパンがのっているかわいらしいデザインで、コーヒーカップに描かれた顔はシェフである凝地さんをイメージしているそうです。
「パストラミサンド」(430円)は、クリームパンと同じく食パン生地で使ったコッペパンで、牛肉のパストラミ、ルッコラ、水菜、小松菜、レッドビート、レッドマスタードなどをサンドしたもの。
もっちりしているので具材との一体感が良く、粉本来のうま味も感じることできるのです。これね、それほど大きくはないのだけれど、パストラミならではの燻した風味と塩味がグリーンの渋さと相まり、満足度高い一品になっています。
入店してすぐ目の前に陳列されているドーナツも見逃せません。「生ドーナツプレーン」「生ドーナツチョコ」「生ドーナツカスタード」「生ドーナツレモン」と4種類ある中、今回は定番の「生ドーナツプレーン」(280円)をチョイス。「カフェラテ」(700円)と一緒にイートインコーナーのテラス席でいただきました。
外側はさっくりしているのに、内側は高加水だからかジュワッとジューシーで、口の中でとろけるように消えていきます。やさしい味わいのきび糖を使っているので、甘さが直接的でないところもこれまた良き。
一緒にオーダーした「カフェラテ」に使われているコーヒー豆は、宮崎県のスペシャルティコーヒー専門店「ROSA COFFEE」のクラシックブレンド。宮崎のお店から直接取り寄せているんですって。
カフェラテって下手すると牛乳の味が口の中に残りがちだけれど、牛乳にもこだわり、ロットのばらつきがない調整牛乳を使用しているので、後味もすっきり。牛乳のやさしい甘さとほろ苦いコーヒーの美味しさが、ドーナツとの相性バツグンでした。
今回ご紹介したパンは、国産小麦の中でも北海道産のものを使用していましたが、バゲットには佐賀産のものを、デニッシュ系には岡山県産のものを使うなど、こだわりが半端ないです。
小麦粉に興味のない方は「なんか違いあるの?」と思うかもしれませんが、粉マニアでもある私、佐賀や岡山の小麦粉って食べたことがないので興味津々。次回はシンプルなパンで食べ比べてみるのも面白いかも。
所在地
神奈川県横浜市青葉区美しが丘 1-9-1 平野ビル01
最寄駅
たまプラーザ
電話番号
045-900-9640
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※本記事内の情報は2024年08月02日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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