大流行中の「アディダス オリジナルス」のクラシックスニーカー。スニーカー好きでおなじみのスタイリスト高野麻子さんが、クラシックスニーカーの新しい視点での選び方を指南! 色バリも豊富でまわりに差がつく、私らしいスニーカーに出合えるかも。
お話を伺うのは…
手持ちのスニーカーは約100足以上という、自他共に認めるスニーカーラバーであるスタイリスト・高野麻子さん。ご本人も大好きだというクラシックスニーカーについて直撃!
スニーカー選びの新基準は“内羽根”or“外羽根”
初耳ワード“内羽根”“外羽根”って?
「私がいつもスニーカー選びのときに着目しているのが、"内羽根”“外羽根”の部分。主にメンズの革靴に対して使われる言葉なのですが、初めて聞いた方が多いかもしれませんね。簡単に言うと“羽根”とは、靴ひもを通す穴がある部分のこと。“内羽根”とは『サンバ』のように穴の部分と甲が一体化しているような仕様(左)、“外羽根”とは『スタンスミス』のように穴の部分が甲の上に覆い被さっているような仕様(右)のことを指します。革靴だと“内羽根”はフォーマルで、“外羽根”はアクティブなイメージを与えるとされています」。
きれいめ派なら”内羽根”サンバ、カジュアル派なら”外羽根”スタンスミス
「一般的に『サンバ』はカジュアル、『スタンスミス』はきれいめなイメージが強いスニーカーなのですが、もし今までと少しだけ視点を変えるなら、そんな革靴の仕様にならって、あえてきれいめな着こなしには“内羽根”の『サンバ』、カジュアルな着こなしには“外羽根”の『スタンスミス』を合わせてみることをおすすめします。こうするだけで普段の着慣れたコーディネートが、より今っぽく新鮮なバランスに更新されるはず。私自身はこの夏は、トレンドのミニボトムに“内羽根”のスマートなスニーカーを合わせたい気分。スリットスカートなど少し女っぽいボトムの裾から肌をちらっとのぞかせて楽しむのもよさそうです」。
1.「アディダス オリジナルス」の名品スニーカー 「サンバ」
¥15400/アディダスお客様窓口(アディダス オリジナルス)
「昨年から巷で大流行中の『サンバ』ですが、実は数あるアディダスのスニーカーの中で最も古いモデルの一つ。名前は1950年に開催されたワールドカップに由来していて、開催国ブラジルの音楽“サンバ”から名付けられたのだとか。スマートなフォルムと気張らないレトロなムードがなんとも魅力的です。フットボール用のシューズとして開発されているため、芝の上でも滑らないようにアウトソールには3つの吸盤が取り付けられ、グリップ力も抜群」。(高野さん、以下同)
T-トゥやガムソールも特徴的なポイント。
2.「アディダス オリジナルス」の名品スニーカー 「スタンスミス」
¥10890/アディダスお客様窓口(アディダス オリジナルス)
「1971年にテニスシューズとして発表された『スタンスミス』は、まさに革靴感覚で履ける一足です。『アディダス』の象徴であるスリーストライプスがパンチングでさりげなく表現され、かかとやタンのワンポイントカラーも着こなしを邪魔しない絶妙なトーン。無駄のないデザインでどんなテイストの洋服にも合わせやすい、食べ物で言ったらお豆腐や白米みたいな存在(笑)。私が知るスニーカーの中で一番クリーンなスニーカーかもしれません」。
グリーンと白の印象的な配色がさわやかなイメージ。
3.「アディダス オリジナルス」の注目スニーカー「ハンドボール スペツィアル」
¥15400/アディダスお客様窓口(アディダス オリジナルス)
1979年にハンドボール用のシューズとして登場したモデル。その耐久性とデザイン性の高さからファッションアイテムとしても人気を集める。つま先部分にあしらわれたT字の補強パーツ“T-トゥ”のデザインとソフトなガムソールが特徴的で、オーセンティックな雰囲気が、まさに今の気分にぴったり。豊富なカラーバリエーションも見逃せないポイント。こちらの一足はスリーストライプスとアッパーがトーン違いのグリーンで統一されているので、見た目よりもカジュアルになりすぎない。
サイドにはアイコニックなスリーストライプスを、ソールにはロゴを配置。アッパー部分はスエードのほか、スムースレザーを使用したタイプもあり。