［新作おしえて］アクセサリー作家・clearly7さんの「kiitos シリーズ」

「そっと寄り添っていられるアクセサリーを」という思いを込め、天然石をレジンに閉じ込めたアクセサリーを中心に制作。

何でも自分でつくる母の影響で、幼い頃からものづくりは身近に感じていました。その他、美術館に連れて行ってくれたり、季節の花を愛でて生活を楽しむことを教えてくれた母のおかげで、ひと通りの手仕事に興味をもちました。

フィンランド語で流星の意味を持つ“meteor”をイメージし、ゴールドルチルクォーツを封入したレジンリング。

娘の出産を機に看護師を退職し、成長に伴い幼稚園や地域のバザーでビーズ作品を販売したり、友人と手芸を楽しんでいるうちにものづくり熱が再燃しました。そんなとき、趣味で知り合った友人にレジンを教わったことで、細かな色彩や煌めきを表現できるレジンのとりこに。その後はレジン作品を中心に制作するようになっていきました。

深海や宇宙を思わせるインディゴブルーのカイヤナイトをレジンに封入した神秘的なペンダント。

そして、コロナ禍に入り外出もままならない状態が続く中「minneで販売してみたら？」と、友人にすすめられたことをきっかけにminneでの販売をスタートしました。

見れば見るほどにその美しさに魅了されるclearly7さんの作品。制作のこだわりについてもうかがってみました。

太陽はまだ出ていないけど東の空が明るくなり始め、少し紫がかった雲が見え始めた頃の東雲(しののめ)の空をイメージして制作されたペンダント。「東雲 20mmレジンペンダント」

「明らかに・明瞭に」などの意味を持つ屋号の「clearly7」のように、明るく良く澄んだ気持ちでいられ、透明感を感じていただけるようにとの想いで日々制作に取り組んでいます。わたし自身アクセサリーを身につけることで気持ちが前向きになったり、そっとそばにいてくれるような気がして心強く感じる事があります。

透明がかった白のレジンの中に、モノクロのシダのような植物に見えるコントラストが美しいデンドライトアゲートを封入した作品。

娘に発達障害があるとわかってから、いわゆる「普通」って何だろうと思う機会が多くありました。同じ頃、母の影響で天然石に興味を持ち、少し傷が入ったり欠けたりするとそのままではアクセサリーの素材としては使うことのできない石たちが存在することを知りました。そのような天然石の色合いや内包物、模様などを活かせないかとレジンに封入したカボションをつくるようになり、唯一無二のものとして生まれ変わるアクセサリーに魅力を感じて制作を続けています。