創業140年の歴史ある京菓子の老舗「大極殿本舗 六角店」
京菓子の老舗「大極殿本舗(だいごくでんほんぽ)」。本店から徒歩5分ほどの場所にある六角店は、季節や天候などによって掛け替えられる暖簾も素敵なんです。和菓子は季節を感じられるお菓子ですが、入口の暖簾からも季節を感じられるのは嬉しいですね。暖簾は京都を拠点に活躍する染色作家さんの作品で、全部で9種類あるそう。どんな暖簾に出会えるのかも、お店を訪れる楽しみの一つになっています。
店内に入るとすぐ目に飛び込んでくる、立派な看板。こちらは、80年ほど前まで本店で使用されていたという大理石の看板で、「かすていら」と書かれています。実は大極殿本舗は、京都にカステラを広めたお店といわれていて、和菓子店でありながら、「カステラ」が人気商品でもあります。
お店の奥には「栖園(せいえん)」という甘味処が併設されていて、看板メニューの「琥珀流し」も味わうことができます。柔らかな寒天と、月替わりの蜜を合わせた、ここでしか味わえないメニューです。
人気のカステラは「春庭良」と書いて「カステイラ」と読みます。ざらめの食感がしっかり残り、ふんわりと広がる卵の香りはまさに絶品です。ハーフサイズは売り切れ必須なので、早めに購入されることをおすすめします。
レトロな雰囲気が素敵な包装紙は、大正時代にデザインされた図案を復刻したもの。全方向かわいくて、捨てるのがもったいないくらいです。
大極殿本舗 六角店
住所:京都市中京区堀之上町120
営業時間:9:30〜18:00
定休日:水曜
番外編 京都文化博物館
番外編として、重要文化財にも指定される明治の名建築をご紹介。赤煉瓦造りの建築が目をひく「京都文化博物館」別館は、もともと旧日本銀行京都支店だった建物で、今は文化施設として利用されています。先ほど紹介した「イノダコーヒー本店」「大極殿六角店」からそれぞれ徒歩5分ほどで到着するので、3ヶ所セットで回るのもおすすめです。
別館ホールでは、展覧会や音楽イベントが開催されることもあります。通常は無料で入れますので、是非立ち寄ってみてください。
京都文化博物館
住所:京都市中京区東片町623
営業時間:10:00〜19:30
定休日:月曜
いかがでしたか?どの店舗も、さっと通り過ぎるより、時間をたっぷり使って楽しんでほしいお店です。観光客で溢れかえる京都ですが、ゆったりとした京都ならではの時間を楽しんでもらえたらと思います。
photo / sumire.