ミッドセンチュリー愛好家たちの偏愛コレクション。 蒐集家としても有名なアレキサンダー・ジラードのように自分の好きなものに囲まれる暮らしって楽しそう。
ネペンテス ウーマン ディレクター・須藤由美さんの集めちゃうもの
テーブルの上でこちらを見ているのは、須藤家の貴公子、レミくん。家具では爪研ぎをしない、できた猫ちゃん。
須藤さんのご自宅には、ミッド センチュリー期にデザインされたインテリアが多い。オブジェと化していないテーブルやチェアは、うまく生活に溶け込んでいる。「実用性のある工業的なデザインに惹かれます。生活の中で必要に応じて買い足していたら、自然と増えていきました」
ダイニングのライトは〈ハーマンミラー〉のバブルランプ。ダイニングとひとつづきになった隣の部屋にも、同じシリーズのランプがふたつ使われている。「独特のやわらかな曲線と、和紙のような風合いの素材が好きです。シェードが外の光を反射して 部屋を明るくしてくれるので、日中は点灯しなくても不便なく過ごせます。お手入れは、年に数回、 固く絞った濡れタオルで汚れを拭き取る程度で十分ですね」
Designer:George Nelson
バブルランプはアンティークのスタンドにぶら下げて、フロアライトとしても。
brand:Heath Ceramics
現行品のプレートやフラワーベース。キッチンの壁面のタイルも〈ヒースセラミックス〉。
Designer:Isamu Noguchi
リビングに配されたコーヒーテーブル。ガラス天板の角が丸く加工されていないヴィンテージ品。
Designer:Kay Bojesen
カイ・ボイスンの木製動物シリーズは、ブックシェルフのアクセントに。象は尻もちスタイルでディスプレイ。
Profile:
須藤由美さん
2021年に入社。同年、現在のポジシ ョンに就任。2022年春夏コレクションから、〈ロドリリオン〉をスタート。
onKuL vol.21(2024年10月売号)より。
photograph:Hironori kim
edit:Ryuto Seno
re-edit:onKuL