10畳縦長のLDKに、あえて「見せる収納」を置いて、好きなものに囲まれたリラックスできる空間に。たくさんものがあっても統一感があり整って見える、三人暮らしの2LDKを拝見しました。
「見せる収納」で使いこなす、縦長のLDK
kazuさんがお子さんとご夫婦で暮らしていらっしゃるのは、51.45㎡の2LDK。
ご結婚を機に、部屋数を増やしたいと探されたお部屋。リビングの隣のひと部屋のほかに、少し離れたベッドルームがあり、睡眠を確保するのにちょうどよい間取りが決め手のひとつだったそう。
LDKとそのお隣にひと部屋を、扉をあけはなしてひと続きで使われているkazuさん。
LDKの広さは、対面キッチンを含めて約10畳。収納が少ないことが悩みのひとつだったそう。
ダイニングの背面に、無印良品のスタッキングシェルフを用いて高さのある「見せる収納」を置いたことで、収納の少なさをカバーしていらっしゃいます。
「生活感が出るものはきちんとしまって、見せてもいいものは見せるようにしたことが、一番こだわったポイントです」
「ただものを置くだけだと、たくさんものがあるだけになってしまうので、種類ごとにわけてまとまりをつくり、統一感を持たせること、ものの両側には余白をつくることを意識しています」
隣にはこちらもお気に入りというLOWYAのラタン調のキャビネット。中には食器がずらりと入っていて、上には“コーヒーに関するアイテム”をまとめて並べていらっしゃるそう。同じカテゴリのアイテムをまとめることで、たくさん飾られていても整って見えますね。お花は、枝物の定期便「Sikito」のもの。
「今おきたいものがディスプレイできて、定期便で届く枝物で毎月雰囲気も変わり、リビングの主役になっています」
洋服の収納のために最近買い足したというチェストの上には、フラワーベースや香りのアイテムがまとめられていました。
「木目感」にこだわって、奥行きをつくる
もうひとつ、kazu さんのお部屋の特徴となっているのが、キッチンの木のスリットパネル。
「吸音パネルを楽天で買って、マステで養生した上で両面テープで固定しています。縦に線を入れると空間が広く見えますし、木目が好きなので、家具だけではなくより木目感が出せるようにしました」
10畳の狭い空間ながらも、ダイニングテーブル、ソファ、収納などそれぞれの家具に統一感があり、深みを感じられるkazuさんのリビング。
「ウォールナットだったり、ラタンだったりオークだったり、いろいろな木の家具があるんですが、木目で統一していることで立体感を出せているかなと思います」
脚が黒のものを選び、床から浮かせて見せることもポイントだそう。ソファは unico の TREL 、ローテーブルはKANADEMONOでサイズオーダーしたもの。
最近購入したお気に入りという、ANTRY の一枚板のサイドテーブル。
「一点もので、ひとつひとつ顔が違うことに惹かれました。ソファに座りながらお酒やコーヒー飲んだりにすごくちょうどよくて、子どもが生まれたばかりなんですけど、ここににミルクやガーゼを置いたり、今一番、日常的に使っている家具です」