2023年5月に競技会から引退し、新たなキャリアを歩んでいるフィギュアスケーターの高橋大輔さん。自由でしなやかな大人の雰囲気をまといつつ、少年のような好奇心も絶やさない。インタビュー前後編の前編では、高橋さんのオフの素顔に迫る。
今の自分をつくってくれた経験すべてが生きている
日本男子フィギュアスケートの一時代を牽引する存在として活躍した高橋さん。2023年に競技生活を終え、今はプロフィギュアスケーターとしてアイスショーなどで活躍中だ。これまでの経験はすべて今につながっている。
「アイスダンス競技は特に自分を変えてくれた経験のうちのひとつ。パートナーを抱えてリフトをする際は命を預かるわけですし、ギリギリの中での信頼関係が生まれます。自分勝手に生きてきた自分にとって、人とどう関わっていくかを見つめる時間でした。自分の意見を伝えることや相手の話を聞く重要性も学びましたね」
競技を引退し、時間ができるどころかますます忙しいという高橋さん。心からリラックスするオフと次のステップにつなげるために人と出会うオンの時間の両方を大切にしているという。
充実した毎日を送るための新しいルーティンを教えてもらった。
「まだまだワガママな自分でいたい。表現者として、そこは大事にしたい」
How aboutre laxed time?(リラックスしてるとき何してる?)
Q 朝起きたら、何をしますか?
A まずはカーテンを全開に!
起きたらまず、夏でも冬でも、換気をしたくてカーテンを開けますね。暗い中から、光を浴びるのが気持ちいい。そこから、コーヒーをいれて飲んで、出かける準備をします。本当はぎりぎりまで寝ていたいタイプですが、シャワーも浴びたいから、なんだかんだ出かけるまでに1時間ぐらいはかかります。本当は2時間欲しい!
Q 寝るときの格好は?
A パジャマ派
着るものによって、気持ちのスイッチが入るタイプ。夜はパジャマを着ないと寝た気にならないです。アメリカで購入したパジャマが快適すぎて、泊まりに来た友達にも貸しています。
Q 家の中のお気に入りの空間は?
A ダイニングのスペース
東京に越してきて1年たちました。今の部屋は1LDKの間取りです。足がむくまないように、低めの丸いダイニングテーブルを買って、それに合わせた椅子は全部色違いで。そこにいる時間が好きです。
Q お気に入りの香りは?
A 香水はメゾン マルジェラ
メゾン マルジェラの「フラワーマーケット」が好きです。基本的にフローラル系の香りが好みですね。お香はひとついただいたことがあって気に入っているのがローズ系のものです。お花の香りは落ち着きますね。
Q 照明にもこだわりがありますか?
A 基本的に間接照明が好き
上から照らされるのが苦手で、ダウンライトもあるのですが、ほとんど間接照明で過ごしています。最近はスマート家電で光量を細やかに変えられるので気分によって変化をつけたりと楽しんでいます。
Q スキンケアのマイブームはありますか?
A ブームはないけど、ルーティンはある
やっぱり保湿が大切。洗顔のあとは化粧水塗って、パックして、また化粧水。あ、最近アイクリームもするようになりました。クマが出てきて、シミにもいいよとすすめられたものをお試し中。お風呂上がりに30分ぐらいルーティンで、MEGUMIさんの顔のたるみのためのストレッチも試しています。続けると口角も心なしかアップ。やっぱりすべては筋肉だなと実感しますね。
Q 最高にリラックスできた旅は?
A 高千穂へ行きました
初めて大学時代から仲のいい友人たちと九州一周の旅をしました。宮崎の高千穂に行きたくて。海沿いにある大御神社が空気も澄んでいて印象的でした。福岡も大分も熊本も大好き。九州は自分の第二の故郷といってもいいかもしれない。
「パジャマは着心地が最優先。いつかプロデュースしたいぐらい」
ニット¥7700・パンツ¥5940/シアン PR(Casper John) マフラー¥3960/リメール ストア(remer) イヤカフ¥26400/マリハ(マリハ)
アイスショー『滑走屋』
出演/高橋大輔、村元哉中、村上佳菜子ほか
2024年2月に福岡で満員御礼となった高橋大輔フルプロデュースのアイスショー。高橋を筆頭に現役やプロが一丸となってつくり上げるエンターテインメント。フィギュアスケートのスピード感やスリルを生かした演出が話題に。2025年3月8、9日、広島県ひろしんビッグウェーブにて開催。
撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/宇田川恵司〈ヘリオトロープ〉 スタイリスト/折原美奈子 取材・原文/小倉倫乃 ※BAILAhomme vol.4掲載