一煎目の「文山包種茶」。烏龍茶で思い描いていた色とはまるで違い、飲むとまるで別物。緑茶に近い味わいで茶葉に花は入っていないにもかかわらずかすかに花のような香りがします。ひと口飲み終えた後、舌の先を包むかすかな甘み。その余韻を楽しみます。
二煎目からは自分で。この茶葉であれば五、六煎くらいまで抽出できるそう。お湯を足すのも鉄瓶ごとの提供なので遠慮せず自分のタイミングで自由にできるのがいいですね。
お茶請けもぜひ注文してほしい一品。3種類が盛られていて、この日はドライマンゴー、クルミとナツメのヌガー、竹の子もち。
ドライマンゴーは手軽に手に入る輸入品とはまるで別物。かみごたえは軟らかくかみ締めると南国フルーツの濃い甘みと酸味が広がります。本物の味はほんの少しでも強い印象を残します。
「池半茶箱」3900円
「池半分室」のお茶の魅力にはまったならば、おみやげに「池半茶箱」と名付けられたティーセットを。台湾茶、日本茶、中国茶それぞれの魅力を存分に味わうことができる初心者の方におすすめしたいセットです。
静かに京都旅を楽しみたい人におすすめしたい「池半分室」。お茶と向き合い過ごす時間は、京都での滞在を記憶から消えないひとときにしてくれるはずです。
■池半分室(いけはんぶんしつ)
住所:京都府京都市下京区都市町143-10 鴨半OMOYA 1F
TEL:なし
営業時間: 11~17時(16時LO)
定休日:水曜
アクセス:京阪本線清水五条駅から徒歩3分
Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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