緑や花々に囲まれながら過ごす植物園デート。植生が豊かな表情を見せてくれる園内は、歩くだけで会話が弾み、思いがけない発見もいっぱいです。本記事ではそんなデートにオススメの東京都内の植物園を一挙ご紹介します。
【渋谷駅】都心にある日本一小さな植物園/渋谷区ふれあい植物センター
「渋谷区ふれあい植物センター」は、渋谷駅より徒歩12分ほどの場所にある日本で一番小さな植物園。2023年7月の大規模リニューアルを経て、育てて食べる“農と食の地域拠点”をコンセプトとした新たな施設に生まれ変わりました。
地上3階建ての吹き抜け展示室には、フルーツやハーブが茂る緑あふれる空間が広がっています。さらに、リニューアルにより新たに設けられた水耕栽培室「Farm Labo」では、色とりどりの光のもとで育つ葉物野菜の様子をガラス越しに観察することもできます。
農と食にまつわる知識や技術が学べるだけでなく、体験できるのも魅力。植物園で栽培している食材などをモチーフにした食事メニューを、併設のカフェスペースで味わうことができます。
同館は夜9時まで利用可能。入館料は100円と気軽に入れるので、仕事帰りなどに癒やしの時間を過ごすのもオススメです。
【白金台駅】豊かな自然と生態系に注目/国立科学博物館附属自然教育園
白金台駅から徒歩約7分、目黒駅からは徒歩約9分。「国立科学博物館附属自然教育園」は四季を通して多彩な草花や生きものを身近に観察できるスポットです。
旧武蔵野の自然景観を今に残すとともに、その生態系の学術的価値が高いことなどから、国の天然記念物および史跡に指定されている同園。1,000種以上の植物、2,000種以上の昆虫、100種以上の鳥類が記録されている、豊かな自然を誇ります。
また入園者を対象としたイベントも定期的に開催。日曜観察会や自然史セミナーなどが実施されているのでぜひチェックしてみて。
【新木場駅】1,000種類以上の熱帯植物を育成・展示/夢の島熱帯植物館
新木場から徒歩約15分、または東陽町駅からバスでアクセスできる「夢の島熱帯植物館」。こちらは、植物多様性の保護を目的に、約1000種類の熱帯植物を育成・展示している施設です。
メインとなる大温室はA〜Cの3つのドームで構成。Aでは熱帯の水辺の景観を再現、Bではココヤシやバナナなどの熱帯植物を展示、Cでは小笠原諸島の固有種が紹介されています。
ほかにも、「オーストラリア庭園」「食虫植物温室」「ハーブ園」など見どころが多数。「前庭広場」ではレジャーシートを広げてのんびりピクニック気分を楽しむこともできますよ!
【調布駅】国内屈指のバラの名所/神代植物公園
調布市にある「神代植物公園」は、一年を通して美しい花々を観賞できる植物公園。調布駅や吉祥寺駅などからバスでアクセスできます。
園内は植物の種類ごとに区分されており、花を楽しみながら植物への理解を深めることや、日本古来の植物の保存を目的としています。中でも「ばら園」は国内有数のバラの名所として知られ、春と秋には「バラフェスタ」も開催されます。
また、園内に大温室も備えている同園。こちらでは珍しい熱帯・亜熱帯の植物や彩り鮮やかな花々など約1,300種類の植物を観賞できます。
【高尾山駅】高尾の名を冠した花も!/高尾山さる園・野草園
「高尾山さる園・野草園」は、一年を通して野草と猿の観察ができる観光スポット。高尾山の中腹にありますが、麓からケーブルカーでアクセスできます。
約2,800㎡の広さを誇る「野草園」では、高尾山に自生する野草をはじめ、数百種類におよぶ亜高山帯や高山の植物が観察できます。春に見ごろを迎える「タカオスミレ」(高尾山で発見され命名)、夏の「レンゲショウマ」、冬の「セツブンソウ」など、四季折々の野草が楽しめるスポットです。