洗濯マイスターの大貫和泉さんに、「夏の洗濯術」を教わる連載企画。第1回は、部屋干しの際に洗濯物を早く乾かすコツをご紹介します。干し方をほんのひと工夫するだけなので、特別な道具やテクニックは一切必要なし。ポイントを押さえて、天気に左右されない快適な洗濯ライフを送りましょう。2025年8月19日 更新
洗濯物を早く乾かす!部屋干し術【プロに教わる洗濯術vol.1】
夏は天気が不安定。夕立やゲリラ豪雨に見舞われて、洗濯物がびしょ濡れになってしまうのは“あるある”ですよね。
そんなときは部屋干しが頼りですが、今度は「なかなか乾かない」という別の悩みがつきもの。室内でも洗濯物をスムーズに乾かすにはどうすればよいのでしょうか?
本記事では、「お洗濯マイスター」の大貫和泉さんに教えていただいた「夏の洗濯術vol.1」をお届け。部屋干しの洗濯物が乾きやすくなる干し方をご紹介します。
教えてくれた人
ライオン株式会社で洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わり、現在は「お洗濯マイスター」として講演などもおこなう。2児の母としての経験や研究活動を生かし、主婦・母親・女性目線で洗濯にまつわる役立つ情報を発信。
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士などの資格を保有する。
コツ1. 「アーチ干し」をする
両端に短いもの、中央に長いものを干す「V字干し」よりも、少しでも早く乾かしたいなら「アーチ干し」がおすすめ。
両端に長いものを、中央に向かって短いものを干すことで、自然と中央部分に空気の通り道が生まれますよ。
また、乾きにくい丈の長い衣類に、風があたりやすくなるため、洗濯物の乾きやすさがアップ。タオルや下着など、サイズの異なるアイテムを干すときに取り入れやすいテクニックです。
コツ2. こぶし1個分の間隔をあける
洗濯物同士が密着していると風が通りにくくなってしまいます。特に湿度の高い夏場は、湿気がこもって生乾き臭の原因にもなりがちです。
干す際は、こぶし1個分の間隔をあけるのがポイント。風の通り道を作ることで空気が循環しやすくなり、洗濯物の乾きが早まりますよ。
部屋干しのコツを押さえて快適な洗濯ライフを
夕立やゲリラ豪雨が多い夏は、無理に外干しをせず、部屋干しを選ぶのもひとつの手。どしゃ降りに見舞われて洗い直しになるような災難を防げます。
「アーチ干し」や「こぶし1個分の間隔」など、ちょっとした工夫で乾きやすさはぐんとアップ。干し方のコツを押さえて、天候に左右されない快適な洗濯ライフを送りましょう。