年齢を重ねるにつれ、肌悩みは増えていきますが、お悩みの上位によく挙がるのは、シミやシワ。スキンケアでできる対策について、おすすめの成分などを交えて紹介します。
アラサーのスキンケアでは、「予防」が主役
アラサーは、まだ深いシワや濃いシミが目立たないことが多く、つい油断しがちですが、予防を主役にしたケアを早めに行うことが大切です。
(1)シミのケアについて
世代的にアラサーは生理前の吹き出物が出たり、皮脂分泌が活発でテカリが気になったり、毛穴が気になる方も多いことでしょう。そういったことも考え、シミ予防にはビタミンC誘導体がおすすめです。
過剰なメラニンの産生を抑制し、シミを予防するだけでなく、還元作用によって黒色メラニンを淡色化する作用もあります。加えて、ビタミンC誘導体には抗酸化作用があり、過剰に分泌される皮脂を抑制する、コラーゲンの生成に作用するといった効果も期待できます。
(2)シワのケアについて
一方、シワについてもまだ深刻化している方は少なく、乾燥小ジワや表情の変化による浅いシワが気になる方が多いでしょう。乾燥小ジワには、セラミドやヒアルロン酸などの成分が配合された、乾燥による小ジワを目立たなくする効能評価試験済みの化粧品を使い、保湿ケアするのがおすすめです。
同時に、肌の潤いを守りながら洗い上げる洗浄力がマイルドな洗顔料やクレンジング剤を使用しましょう。
浅いシワが気になる場合には、乾燥小ジワと同様に保湿や肌の潤いを守りながら汚れやメイクを落とすケアを行いつつ、シワ改善の有効成分であるナイアシンアミドが配合された化粧品を使うのがおすすめです。美白有効成分としても配合されているものを選べば、シミ予防もでき、保湿ケアも叶います。
加えて、シミやシワの原因ともなり得る紫外線は年中しっかりと防止すること。日焼け止めは毎日欠かさず塗り、汗や皮脂の影響を受けたら塗り直すことも大切です。日傘や帽子、サングラスなども併用しましょう。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
アラフォーのスキンケアではエイジングに立ち向かう「攻め」のケアを
アラフォーになると、これまで受けた紫外線などのダメージが蓄積されて表面化しやすく、シミやシワが定着してくる傾向にあります。
(1)シミのケアについて
シミだけでなく、ホルモンバランスの影響も受けて肝斑が徐々に気になることも。アラサーよりも踏み込んだ攻めのケアが必要になります。
シミにはアラサー同様ビタミンC誘導体を取り入れる方法もありますが、トラネキサム酸もおすすめです。トラネキサム酸は元々医薬品で止血剤や抗炎症剤として使われてきた成分です。
そのため、肝斑へのアプローチとして内服薬に使われる成分でもあります。ただし、止血剤として使われてきたことを考えると、自己判断で長期的に服用するのはおすすめできません。医師や薬剤師の指導のもとに服用することが大切です。
また、スキンケアアイテムでトラネキサム酸を取り入れるメリットは、炎症を抑えながらメラニンの生成に待ったをかけることができること。敏感肌でも使いやすいので、肌のゆらぎが気になってくる40代にもおすすめです。
トラネキサム酸は他の美白成分と併用して使うのもおすすめで、アラフォーならナイアシンアミドを組み合わせて使うのもひとつの手。ナイアシンアミドの保湿効果や美白効果などによる相乗効果が期待できます。
化粧品でのシミへのアプローチは予防になりますが、アラフォーの場合全顔ケアをしつつも、気になる部分を集中ケアすることもぜひ習慣にしましょう。
(2)シワのケアについて
アラフォーになると部分的に深いシワが気になる人も増えてきます。そのため全顔に使うものだけでなく、ピンポイントでケアできるシワ改善美容液を投入しましょう。
肌のゆらぎが気になる方は、他者と比較してマイルドなシワ改善有効成分ナイアシンアミドを使う手も。
けれど、気になるシワへの一歩踏み込んだアプローチを目指すなら、シワ改善の有効成分であるレチノールを取り入れるのがおすすめです。ただし、刺激性という壁を感じる方もいるでしょう。
その場合には、「ライスパワーNo.11+」や「ニールワン」といった成分も選択肢に入れ、肌の調子のいい時に試してみて自分の肌と相性の良いものを取り入れたいところ。紫外線対策は、アラサー同様しっかりと行いましょう。
シミやシワへのケアは、紫外線対策をしっかり行うこと。そして、肌を十分に保湿し、質の良い睡眠やバランスの取れた食事を心がけて肌のターンオーバーを整えることも心がけましょう。加えて、今回紹介した成分が配合されているスキンケアアイテムでのアプローチを毎日コツコツ続けて、若々しい美肌を目指しましょう。