朝起きた時に感じるお腹の重さ、夜寝る前の胃もたれや張り。40代を過ぎると、運動不足や代謝の低下、体の硬さなどで、腸や内臓の動きが鈍くなりがちです。そんな時にぴったりな、寝たままでできる簡単ストレッチをご紹介します。
お腹がスッキリしないのはなぜ?
年齢とともに、筋力や代謝は低下し、生活習慣やストレスによって血流や腸のぜんどう運動(腸が内容物を押し進める動き)も弱くなりがちです。運動不足や座りっぱなしの日が続くと腸の働きが鈍り、便秘やお腹の張り、重だるさの原因になります。
また、体が硬いと腹部への刺激が入りにくく、内臓がうまく動かず不調につながることもあります。
イラストAC
内臓をやさしく刺激する、お腹スッキリ簡単ストレッチ
今回ご紹介するストレッチは、仰向けで膝を胸に引き寄せたり離したりするだけの簡単な動きです。ベッドの中で寝たままできるので、体が硬い方や運動が苦手な方でも安心です。
朝に行うメリット
・腸をやさしく刺激してぜんどう運動を促す
・便秘やお腹の張りの改善に効果的
・呼吸と連動させることで体の中から目覚める感覚を得られ、1日のスタートが軽やかに
夜に行うメリット
・腹部の血流が促され消化を助ける
・胃もたれや重だるさを和らげる
・深い呼吸とともに副交感神経が優位になり、心も落ち着いてリラックスして、眠りにつきやすくなる
やり方
単純な動きですが、勢いをつけず呼吸に合わせてゆっくり動くことがポイント。内臓へのマッサージ効果が高まり、お腹のすっきり感をより感じやすくなります。
1)膝を立てて仰向けになり、足を持ち上げて膝が腰の真上にくるようにする。両手を膝の上に置き、肩や首をリラックス
Photo by Kayoko Yoshida
2)息を吐きながら、膝を胸に引き寄せる。
Photo by Kayoko Yoshida
3)息を吸いながら、腕がまっすぐ伸びるところまで膝を胸から離す(最初の体勢)
4)膝を胸に引き寄せる→離すの動きを呼吸に合わせてゆっくりと5〜10回繰り返す
5)終わったら足をおろして、お腹の感覚を味わう