Tシャツに多い、型崩れや縮みシワなど問題。でもそれ、洗濯や干し方のやり方で解決可能なのです!今回は、シワにならないたたみ方や洗濯方法、型崩れ防止方法など、Tシャツにまつわるトラブルを防ぐ洗濯方法・干し方・収納方法をご紹介します。
Tシャツのシワ、伸び、縮み、色落ちの残念あるあるを回避する方法
ふつうに洗濯、脱水した残念Tシャツ。ここから変身へ!T
<目次>
Tシャツを着る機会が多くなる季節。同じTシャツ姿でも、型くずれや縮み、しわなどがあると、たちまち残念な印象になってしまいます。気になっている人も結構多いでしょう。ガイドなんて昔は、毎回Tシャツに仕上げアイロンをかけていたので、「めんどうな服だなぁ……」と思っていました。
でもTシャツに関する悩みのほとんどは、実は洗濯のやり方1つで、シャキッと解決可能だったんです! おかげでいまはアイロン不要のラク家事人生です。
ということで、失敗が多いケース別に、「どうして?」という原因をチェックしつつ対策を押さえましょう。お悩みの多い、残念な仕上がりのTシャツは主に以下の4つに分けられます。
襟ぐりが伸びている
全体的に型くずれしている。縮んで着られなくなることも
しわが目立つ(そこがウリのデザインなら格好いいですけど!)
色落ちしすぎ
Tシャツ洗濯・トラブル回避のガイド流基本ポイント5つ!
Tシャツにまつわる悩みの主な原因は共通しています。Tシャツのことを考えてあげていない洗濯法や収納をしているから。それを踏まえた、ガイド流・基本のTシャツ洗濯必勝法をご紹介しましょう。
いかがですか? これを実践するだけで、Tシャツを洗濯する際の悩みはかなり解消できるはず。
それでは続いて、伸び・縮み・しわ・色落ち――といったトラブル別の対策も見ていきましょう!
Tシャツ洗濯のトラブル1:襟・首まわりが伸びてしまった
Tシャツは“編み物”ですから、基本的に首まわりは伸びやすいのが普通。だからといって、何も対策をしないのはダメ。たとえば、襟が伸びやすいタイプのTシャツかどうかを見分けることができれば、洗濯をする際の扱い方も変わってくるでしょう。
写真と合わせて、具体的に伸びやすいTシャツと、伸びにくいTシャツの違いを見てみましょう。
▼こちらのTシャツは伸びやすいタイプ。襟はどちらかというと薄い生地になっているのが特徴です。
伸びやすい生地、デザインの襟ぐり
▼一方、下の写真は、襟が型くずれしにくいタイプ。襟部分が輪のような二重デザインになっており、生地も厚手のものが使われています。
襟が型くずれしにくいデザイン
▼肩の内側にヒモがついたタイプもあります。ヒモ部分を下写真のようにハンガーの軸にひっかけて干すことで、襟ぐりののびや型くずれを防いでくれます。ちなみにこのヒモ、着用時には内側に隠れるので、見た目も問題ありません。
内側にヒモがついたタイプ
洗濯をする前に襟部分をチェックして、伸びそうなタイプであれば丁寧な扱いを心掛けるようにしましょう。そのうえで、以下の対策を徹底すれば完璧です!
■対策1:脱水後に手アイロンでしわ伸ばし
手で襟の伸びをもとに戻したり、他の伸びやしわをアイロンのように伸ばします
脱水後のTシャツをテーブルなどの平たい所に置いて、手で襟・首まわりを整えたら、アイロンをかけるようにシャツのしわを伸ばします。そしてしばらく放置(15分以上がおすすめ)。たったこれだけで、びっくりするくらいしわが取れ、キレイなTシャツに仕上がりますよ。
■対策2:干し方を“襟伸び防止対応”にする
襟に負担のかからないTシャツの干し方2つ。アームがまっすぐに近く袖まで持ちあがるタイプ(左)や、逆さ干し(右)なら、襟がキレイに仕上がります
普通のハンガーは肩のラインが斜めに下がっていて、首まわりにシャツの全重量がかかってしまい、それが伸びの原因となります。しかし、下の画像(写真、左側)のように肩がまっすぐに近い(できればアームも長い)ハンガーを使えばそれは解決!
ガイドの家では伸びた襟のTシャツもこの“トレーナー用ハンガー”で復活できました。こういったハンガーがなければ、物干し竿に袖を通して干すのも◯です。
袖を通すのは面倒だなぁという場合は、物干し竿に“逆さ干し”(上写真、右側)にすればOK。バンザイ状態になるのでシャツの襟が横広がりにならないうえ、脇も乾きやすく、胸まわりもシャツの重みでシャキッと伸びる、一石三鳥の干し方です!
Tシャツ洗濯のトラブル2:全体的な型くずれ、縮み
よじれて首が伸びてしわしわの悲劇的なTシャツ。でも大丈夫!
綿麻などの天然素材、水に弱いレーヨンなど再生繊維と呼ばれるもの、“ウォッシャブル”に加工されたものやシルク――これらはどれも、洗濯や脱水の時に型くずれしやすいです。最近は繊維のせいだけでなく、製造方法がよくないため、斜めによじれてしまうものも多いようです。
一方で「化学繊維なら大丈夫!」というわけにもいきません。ウレタンやナイロンなどは熱に弱く、高温のお湯や乾燥機にかけてしまうと型くずれしたり、縮んだりしてしまいます。これらは伸縮するTシャツやソックス、形態安定加工のワイシャツにもよく使われています。
でも、そんなトラブルも洗濯時のちょっとしたひと手間で防ぐことができます。対策を見ていきましょう!
■型くずれ、縮みの対策
縫い目を押さえてタテ、ヨコ、ナナメにひっぱり、襟を元の形に戻すように押さえて、しわ伸ばし。手アイロンは慣れれば簡単!
型くずれ、縮みやすいTシャツを洗うときは、以下の4点を注意して洗濯するようにしましょう。
洗濯絵表示を必ずチェック。弱点がある服には、必ず「水洗い×」「手洗い」「高温×」などの絵表示が印刷されています。
大切なTシャツは高温のお湯で洗濯したり乾燥機にかけたりしない。どれがとくに型くずれしやすいのか、ぱっと見でわからないこともありますから。
洗濯ネットに畳んで入れて洗濯する。ほかのものとからまることで型くずれするのは定番のパターンです。
“手アイロン”とやさしい引っ張り。脱水後、干す前に平らな所に開いて置いて「しわ伸ばし」のひと手間を。タテ、ヨコ。そして肩や脇、裾の縫い目を持ってやさしく引っ張ると、型くずれと縮みがかなり矯正できます。
なお、一部で裏ワザとしてリンスなどを使って戻す方法も紹介されていることもありますが、生地との相性などをよく考えて試したほうがいいでしょう。