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新築をDIYでカスタマイズスケルトン住宅の内装を自分好みの空間に作りあげる

インテリア

施主が自由に内装を作ることができるスケルトン住宅。海の見える逗子の高台に、DIYの腕前を生かして理想の住まいを作った。

もう一度、理想の家を作りたい
DIYを楽しみながらリノベーションした都内のマンションに住んでいた葛谷晴子さん。
「DIYをやり尽くした感覚もあったので(笑)、もう一度、1からリノベーションを楽しみたいと思い始めたんです」
とんとん拍子にマンションの売却が進んだので、とり急ぎ北鎌倉の賃貸物件にお試し移住しながら次の家を探したのだそう。
「最初は古い家をリノベーションするつもりで探していたのですが、多くの物件が、階段の場所は移せない、この柱は取れないといった制約のあるものでした。そして実際に見積もりをとってみると、新築の家を建てるのと同じくらいの金額になることもわかりました。ならばリノベじゃなくて新築もありじゃない?と考えを変えた時に出会ったのが、この『ENJOY WORKS(エンジョイワークス一級建築士事務所)』の”スケルトンハウス”でした」

『ENJOY WORKS(エンジョイワークス一級建築士事務所)』

“スケルトンハウス”は、居住性を高めた箱型の建物で、内装は施主が自由に設計できるというもの。
内装は以前からおつきあいのあった『FIELD GARAGE(フィールドガレージ)』にお願いした。

『FIELD GARAGE(フィールドガレージ)』
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パリの部屋を思わせる真っ赤な床は、パイン材にDIYでペイント。15年ほど愛用しているというセルジュ・ムイユの照明スタンドと、イケアのペンダントライトの組み合わせが素敵。窓際の段差はベンチとしても使える。室内にはたっぷりのグリーンを。

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リビングの一角の、アーチ状の入り口のある囲いの中は、パントリールームになっている。

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手前は20年以上使っているという愛着のある小さなテーブル。奥のヘリンボーンに貼った扉も、葛谷さんのDIYなのだとか。

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光がたっぷり差し込むキッチン。「キッチンの棚はオープンラックにしたいと思っていました。なかなか気に入ったものがなくてずいぶん探し、『オルネ ド フォイユ』の実店舗でやっとお目当てのものが見つかりました」

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正面のキッチンの奥と階段の吹き抜けの壁に大谷石を貼っている。壁付けのキッチンの横は白のタイルにして目地を黒に。

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ブルーの壁も自分でペイント。棚板の幅を変えれば、背の高い植物も飾れる。

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「食器棚として使っている和家具は、自分でペイントしました」

扉を一から作るほどのDIYの腕前
都内のマンションに住んでいた頃からDIYを楽しんでいたという葛谷さん。この逗子の家でも、自分で扉をつけたり、壁や床をペイントしたりと、存分にDIYの腕を発揮している。
「床は以前住んでいた都内のマンションと同じ赤にペイントしました」
1階の床は足場板。階段の踏み板も施主支給の足場板を使った。
「大工さんが、こんな古い板を貼って大丈夫?と心配してくれました。確かに裸足で歩くとキケンなほどササクレだっていたので、後から丁寧に磨いてオイルを塗りました」
葛谷さんのDIYの腕前は、足場板を組み合わせてドアを作ってしまうほど。愛猫用のドアは額縁を使っている。
「20年ほど前からDIYを始めました。今回は初の戸建てなので、フェンスを自分で作ってみました。DIYは予算の節約にもなりますし、自分らしいインテリアを作ることができる最高の趣味だと思います」

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寝室のカーテンはH.P.DECOのもの。階段室との間の仕切りはまだ開いたまま。「まだアイディアが固まっていません。猫がここを便利に使って行き来しています(笑)」

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このドアがすべて手作りというから驚く。足場板を使い、ドアの下に額縁を使った愛猫のタンゴちゃんのための出入口もある。

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日だまりでお昼寝していた黒猫のタンゴちゃん。「2階のベランダは出入り自由にしています」

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1階から2階への吹き抜けの壁はすべて本棚に。アイアンの手すりの階段。踏み板は古い足場板。

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右の扉はアメリカの小学校で使われていたものだそう。「塗装を削ってみると歴代のペンキが現れ、カラフルな扉になりました」

本物の素材を使うことで経年変化も楽しめる
「この”スケルトンハウス”は、4坪単位のモジュールで大きさを決められること、そしてインフィルを自由設計できる魅力に大いに惹かれました。加えて、実際に住んでみると、建物の断熱性が高いのに驚きました。北鎌倉に住んでいた時の家と比べると、広さは倍になっているのですが、光熱費は半分。全館空調なので快適です」
間取りは数十パターンも考えたという葛谷さん。もろもろ検討した結果、寝室は1階に、ウォーキングクローゼットは寝室と浴室と玄関の側に、リビングは海の見える2階と決まった。
「お気に入りは、階段の脇の書棚とスチールの手すりと足場板の踏み板です。DIYの作業は階段下のホールですることが多いです」
葛谷さんがインテリアを考える上で大切にしていることは、”本物の素材を使うこと”。
「年月を経ても味わいが出てくる本物の素材を選ぶようにしています。”スケルトンハウス”の外壁はレッドシダーを使っていますが、年月とともにシルバーに変わっていく過程も楽しみです」

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