無料の会員登録をすると
お気に入りができます

3世代で家をシェアする穏やかな時を刻む思い出の地に開いた珈琲屋

ミニキッチンや冷蔵庫も用意。木製サッシを開けると、日当たりのよいベランダへ。

picture

4人各自のクローゼットが設置。勾配天井と素朴な素材感が山小屋風。

picture

「ドアノブなどの細かいところにもこだわりました」。これは、「パシフィックファニチュアサービス」で購入。

picture

父の帰りが遅いときなどシャワーブースが活躍。

珈琲に思いを込めて
家族をはじめ、人とのつながりを大切にする直井さん。1階のカフェでもお客様とのコミュニケーションを大事にしている。「豆は常時6~8種類用意しています。お客様の好みや気分などをうかがい、今飲みたいもの、お客様の求めているものに応えられるよう心がけています。カフェオレも基本のレシピはありますが、お客様の年齢や性別、雰囲気などから想像して、豆やミルクの量など微妙に変えたりすることもありますね」。お客様に合わせて一杯ずつ丁寧にドリップ。「同じ一杯はありません」と、一杯一杯に思いを込めた仕事ぶりが伝わってくる。
この極上の珈琲を引き立てるのが、シンプルな木の空間と北欧の名作家具たちである。ここにはゆったりとした時間が流れ、まるでリゾート地で飲むような格別な一杯が楽しめる。
「最近嬉しいことがあったんです」ととびっきりの笑顔で話し始めた直井さん。「“先日、ここで婚姻届けを書きました”というエピソードを話してくれたお客様がいらしたんです。そういう人の人生に寄り添い、思い出の1ページになるようなお店にしていきたいですね」。

picture

カフェ「いづみ」は、朝7時から夕方6時まで営業(水曜日定休)。土日のみ登場する直井さんのお父様が作る家庭的なサンドウィッチも好評。祖母の惠子さんがカフェで座っていると、昔馴染みの方々が集まってくるそう。

picture

家具はすべてハンス・J・ウェグナーのもの。「心地よい椅子でゆっくり珈琲をお楽しみください」。

picture

忙しいときにも効率的に動けるように考え尽くしたシンク。作り置きはせず、注文を取ってから淹れる。

picture

「TENHACHI」の建築家、佐々木倫子さんの父・典彦氏の作品。「いづみ」のコーヒーは典彦氏作製のカップで提供される。

picture

一杯ずつ心を込めて、丁寧に珈琲を淹れる直井さん。その姿は美しく、見ている人を飽きさせない。

直井邸
設計 TENHACHI一級建築士事務所

TENHACHI一級建築士事務所

所在地 東京都調布市
構造 木造
規模 地上3階
延床面積 195㎡

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ