楽しいイベントを終え、ふと気がつくとお財布がピンチに! そんな時は、どのように対処していくべきなのでしょうか? お金の捻出方法や家計の見直し方を考えてみます。
執筆者:飯田 道子
まずは現状を把握する
まず大切なことは、お財布がどのようにピンチになっているのか? を知ることです。単純に手元にお金がないだけなのか? 貯蓄はあるものの今月の生活費が足りないのか? 貯蓄はもちろんのこと、今月の生活費も危ない状態なのかによって、緊急度は変ってきます。
単純に手元にお金がない場合は、銀行などからお金を引き出せば済みますが、それ以外のケースの場合、それ相応の対応をしなければなりません。
今月の生活費が足りない場合は、どれくらい足りないのかを算出し、預貯金から引き出して対応します。とはいえ、ただ足りない額を引き出しただけでは、ピンチになったらお金を引き出すという癖がついてしまいます。
お金がないという現実を受け止め、しっかりと現状を分析することが大切です。何がどれくらい足りないのか?どのようにすれば賄えるのか? を知りましょう。支払いの先送りは有効ですが、あくまでも緊急事態の方法だということをお忘れなく。
不足分をまるまる引き出すのではなく、不足分として引き出すのは8~9割までに留め、節約できるものがないかをじっくりと考えて対処していくことが必要です。問題は、今月の生活費さえも危ないケースの場合です。まさに急を要する場合ですね。
支払いを交渉してみる
急を要する場合、どのような費用がいくら足りないのか、詳細を明確にする必要があります。まさに「ない袖は振れない状態」となっていますので、先送りできる支払いは先送りできるように交渉することが必要です。
考えられる費用としては、各種公共料金、家賃、各種ローン、クレジットカードの決済などがあるのではないでしょうか。交渉する場合には、いつになったら支払えるのかを必ず明確にしてください。
交渉しても先送りできない場合には、お金を捻出しなければなりません。給料の前借、親しい人からの借入、バイトをするなどで対応していきましょう。特にローンやクレジットカードの場合、何度も交渉していると利用を制限されてしまうこともありますので、本当にピンチの時以外は交渉を控えましょう。
自動引き落としになっているものは、交渉のタイミングによって残高があると引き落とされてしまいます。そうなると、先送りできない費用の捻出が難しくなる可能性も。そのような事態に陥らないためには、他の口座に移しておくなどの対応が必要になります。
あるものを工夫して賢く節約!
支出の中で、絶対に先送りできないのが食費です。この場合には、いかに節約するのかがポイントになってきます。
一人暮らしの人の場合、お財布がピンチになると食事を抜くという荒技に走ってしまいがちなのですが、そんなことをしていると病気になり、余計な出費を増やしかねません。食事は抜かず、いかにして節約するのかを考えていくことが大切です。
まずは、冷蔵庫にどのような食材がストックされているのかを確認しましょう。どのようなものが作れるのか、給料日まではいくらあればよいのかを明確にし、手元にあるものを活用しながら食事を賄っていくようにします。
一見すると使えなさそうな食材でも、立派な食事になることもしばしば。たとえば残りがちな鰹節のパックとわさびのチューブがあれば、炊き立てのご飯に乗せてお醤油をかけると「わさび丼」の出来上がりです。このメニューは、実際に伊豆の高級旅館でランチとして提供されているもの。旅館では釜炊きごはんと生わさびなのですが、立派な一品です。
野菜などの必要な食材は、できるだけスーパーの割引デーなどを利用して購入し、新たなレシピを開発しながら緊急時を乗り越えていきましょう。
本来は、このような事態にならないことがベストなのですが、実際に交渉したり、節約に励んでだりしていくと、次回からは計画的にお金を使おうと考えるようになるハズ!? ピンチをチャンスに変えられるよう、乗り越えていきましょう。とはいえ、くれぐれも次はないように。
【関連記事をチェック!】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。