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巧妙な詐欺メールにゆうちょ銀行が注意喚起 関係各所を取材した

ゆうちょ銀行フィッシング詐欺メールが流行している 実情を関係各所に聞いた

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(Milkos/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ゆうちょ銀行を名乗る「フィッシング詐欺メール」が、各地で出回っている。ツイッターにも、このメールの投稿が相次いだ。しらべぇ編集部は、関係各所を取材した。

■手の込んだ詐欺メール

ゆうちょ銀行の名を語ったフィッシング詐欺メールの内容はこうだ。

「最近、ゆうちょ銀行はお客様の口座資金のセキュリティを高めるために、全面的にシステム のバージョンアップを行いました。すぐに口座の更新をお願いします。
(中略)申し訳ございませんが、このメールへの返信はお受けしておりません。※この度のお取り扱いに関し、ご不明な点がございましたら、次の連絡先まで ご連絡をお願いいたします。※このメールにお心当たりのない方は、至急ご連絡をお願いいたします。

最後にゆうちょ銀行の連絡先が記載されている。かなり手が込んだ内容だ。

■関係機関と連携している

ゆうちょ銀行広報担当は、しらべぇ編集部の取材に対して、「この件は把握しており、3月からホームページ上で注意喚起を行っている。関係機関と連携してこの問題に対処している最中。ホームページ上にある『フィッシング詐欺メールによる被害詐欺にご注意ください』を良くご覧になっていただきたい」と話した。

『フィッシング詐欺メールによる被害詐欺にご注意ください』

一方、神奈川県の消費生活課は、「県内の消費生活センターに実際に相談が寄せられている。何か不審なことがあったら、全国共通相談ダイヤル188まで連絡して欲しい。近くの消費生活センターに繋がる」と注意を呼びかけている。

■特殊詐欺の被害は…

警察庁によると、平成30年の全国の特殊詐欺認知件数は16,493件、被害額は約356億円と深刻な状況となっている。一件あたりの被害額が約228万円。平成31年1月の認知件数が1,271件。それに対する検挙件数は、505件となっている。

警視庁の捜査員は、「情報提供が少ないため、胴元になかなか辿り着かない。胴元が海外でフェラーリを乗り回す生活をしているケースもある。他の部署からの応援も得ている状況で、特に立場の弱い高齢者を被害から守りたい」と話した。

■身近にいる被害者

誰しもまさか自分が被害にあうとは思っていないだろう。しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,400名を対象に調査したところ、全体の21.9%が「詐欺にあったことがある」と回答した。

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(©ニュースサイトしらべぇ)

不審なメールは、反応しない。不審な電話にも応対しない。身近にいる高齢者に対しては、「日頃から何か変わったことがないか」声をかけるということが、こういった被害に遭わないためには極めて重要。

特殊詐欺は、年々巧妙化している。何か不審なことがあったら、専門機関に相談するということも徹底したい。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

おのっち

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20~60代の男女1400名(有効回答数)

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