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約75%が「温厚」と自覚。「怒らない男性」の本音

恋愛・結婚

温厚な人ってすてきですよね。やさしくて器が大きい男性は、友人や上司として理想的。でもそれが彼氏だったら、どんなワガママや理不尽さにも平然としていたら、逆にこちらがイライラしたり、不安になったりしてしまうかも……。そこで、「自分は穏やか」という自覚を持つ男性に、本音をリサーチ。職業柄、男性心理にくわしいライターの吉祥さゆりさんが、彼らの実態を分析します。

吉祥さゆり(恋愛ライター)

DVやモラハラ男性は言語道断。とはいうものの、どんなにワガママを言っても彼氏がまったく怒らないとなると、今度は、「もしかして私に興味がない?」「心を開いていないのでは?」と、不安になったり、「もっと叱ってアタシのワガママ!」と、逆に物足りなさを感じる女性も、中にはいるようです。

そこで、“怒りの感情”とは無縁の穏やか男子の生の声を調査しました。いつも穏やかな彼が怒らないのはなぜなのか、その心理を探っていきましょう。

怒らないのはなぜ? 省エネで合理的ともいえるその理由

今回、20~30代の未婚男性400名にアンケートを実施したところ、自分を「怒らない」「どちらかといえば怒らない」タイプと答えた人は300名以上! いや~、すばらしいですね。

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さて、そんな穏やか男子たちは、あえて怒らないのか、それとも感情のコントロールが上手なのでしょうか。理由が気になるところです。

そこで、怒らない理由を聞いてみると、意外な結果が。「怒る理由がない」という“そもそも怒りの沸点が非常に高い”という理由のほかに上位を占めたのは、「面倒くさい」「パワーや時間を使いたくない」だったのです。

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なんとも省エネで合理的な理由ではないですか。これは“温厚”、“やさしすぎ~”なんて、ゆる~い話ではないのでは……。この怒らない人たちは、どんなにヒドイことをされても、怒りという感情が沸いてこないのでしょうか?

このくらいなら全然平気!  怒らなすぎる、温厚エピソード

“普通の人なら怒るだろうけど、このくらいならへっちゃら!”という実体験を披露してもらったところ、出るわ出るわ……。そんな温厚エピソードを、まずはご賞味ください。

・「ドタキャンや長時間の遅刻など、約束を破られた」(28歳/その他/販売職・サービス系)
・「自分の悪口をいたるところで言いまくられていた」(31歳/医療・福祉/専門職(金融・不動産・医療・福祉系等)
・「彼女にスマホを勝手に見られた」(39歳/医療・福祉/専門職(金融・不動産・医療・福祉系等)
・「大事なものをなくされた」(35歳/商社・卸/販売職・サービス系)
・「年下にタメ口全開で、なれなれしく話しかけられた」(36歳/その他/その他)

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筆者なら絶対にブチ切れることばかりですが、みなさんは仏さまですか?

そもそも怒りとは、感情を抑え込めずに発してしまう自然現象であり、自分の思いを相手に伝えるための手段でもあります。近年、モチベーションアップや良好な人間関係の構築のために、イライラや怒りをコントロールして上手に付き合うソーシャルスキル「アンガーマネジメント」が話題になっていますが、これは根本に怒りという感情を持った人に向けたもの。

穏やか男子たちは、このスキルが自然に身についた、感情コントロールに長けた人が多いのかと思っていましたが、上記の怒らない理由やエピソードを聞いてみると、そもそも怒りという感情自体が希薄なのかも……。確かにそんな男性が彼氏だったら、彼の気持ちが見えずに心配になってしまうかもしれませんね。

さすがにこれは激おこぷんぷん!? 穏やか男子3タイプ

そこで穏やか男子たちに、「さすがにこれは怒った」という出来事や、「こんなことがあったらさすがに怒る」ということについてもリサーチ。その回答から、筆者は穏やか男子を3タイプに分類しました。

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1.「自分のことは何を言われてもかまわない」 ……自己犠牲ヒーロータイプ

・「彼女をバカにされた。自分は何を言われてもかまわないが、彼女のことを言われると腹が立つ」(30歳/農林・水産/その他)
・「自分の家族についてひどいことを言われた」(34歳/食品・飲料/技術職)

自分のことはどうでもいいけどお前のことは……と、自己犠牲の強いヒーロータイプです。家族やパートナーなど、自分にとって大切な人がイヤな目にあったり、悪く言われたりしたときには怒りを爆発させる、騎士道精神にあふれた人といえるでしょう。あなたのために彼自身を犠牲にしてしまう傾向があるので、くれぐれもヒドいことをしないように心がけたいものです。

2.「信頼を裏切ったら、ヒドいぞ」 ……性善説タイプ

・「浮気をされたり、裏切られたら」(28歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)
・「何回も嘘をつかれたとき」(35歳/医療・福祉/営業職)

このタイプは、束縛や嫉妬をほとんどしないため、相手にあまり興味がないと思われがちですが、それも相手を全面的に信頼しているからこそ。心の奥底ではとても愛情豊かで、ふだんから穏やか、感情の起伏も少ないのですが、彼女から突然別れを切り出されたり、浮気を知ってしまったりと、信頼している相手から裏切られたときに、突如怒りのマグマを爆発させる可能性が。

3.「感情を表に出すのが苦手」 ……真の感情蓄積タイプ

・「特にない」(31歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職(法務・財務・人事・総務など)
・「どんなことがあっても怒らないと思う」(38歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)

感情表現が苦手な人に多いのが、こちらのタイプ。怒りは「第二感情」といわれ、自分が本当に感じている感情を表す「第一感情」を生じた結果として発生するものです。たとえば彼女にスマホを勝手に見られたら、根底にある「信用されていなくて悲しい」という思いが、第一感情。それにともなって精神的に余裕がなくなることで、悲しみが「怒り」に変わるのですが、このタイプは怒りだけでなく、不安、苦しみ、悲しみといった第一感情も、うまく表に出すことができていない可能性があります。

あなたの“穏やか彼氏”にあてはまるタイプはありましたでしょうか?

怒りっぽい人に対して思うことは……「うらやましい」!?

最後に、穏やか男子たちは、怒りっぽい人に対してどう感じているかを聞いてみました。
すると、「辛抱強いほうが魅力的」(27歳/その他/その他)という否定的な意見があるなか、「がまんできないのかなと思ういっぽうで、自分の感情をしっかりと出すことができていいなあとも思う」(28歳/その他/販売職・サービス系)、「素直な感情を出せてうらやましいと思うことがある」(26歳/運輸・倉庫/事務系専門職)と、怒れる人へうらやましさを感じている人が多いことも判明。

穏やか男子といえど、ときには怒りたいときもあるんですね、ひと安心です。

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