6月に入り、いよいよ梅雨シーズンですね。水無月は「水の月」と言われるとおり、田植えが済み田んぼに水が張られたり、和菓子屋さんでは水ようかんが並ぶ季節で、なにかと水に出会うことが多い時期です。
6月に入り、いよいよ梅雨シーズンですね。水無月は「水の月」と言われるとおり、田植えが済み田んぼに水が張られたり、和菓子屋さんでは水ようかんが並ぶ季節で、なにかと水に出会うことが多い時期です。
今回は、そんな“水”にこだわる京都の老舗あんこ屋さんが作る白あんクッキー「AN DE COOKIE(アン・デ・クッキー)」をご紹介します。お店の名前は「都松庵(としょうあん)」。昭和25年創業の「都製餡(みやこあん)」のアンテナショップとしてスタートした和菓子店です。
上質な水で作った白あんの新しいクッキー
都松庵を運営する都製餡のあんこ作りは、長い歴史の中で、常に水にこだわり抜いてきました。京料理が水によってその出来を左右されるように、あんこ作りにも水そのものの質が問われます。創業当初は京都の三名水とうたわれた醒ヶ井の水を使い、現在でも工場のある滋賀では鈴鹿山系の伏流水を使って、おいしいあんこを作り続けています。
AN DE COOKIEには、その都製餡が作る上質な白あんが使われているのですが、実は小麦粉の代わりに白あんの生あんを使っているんです。
生あんとは砂糖の入っていないあんこのこと。その生あんを乾燥させてから漉すことで、さらさらのパウダー状の白あんが出来上がります。これに米粉をつなぎとして混ぜ合わせ、生地を作っています。
こだわり抜かれた白あん生地による独特なフレーバーと食感
白あんの原料となるインゲン豆には、バタービーンという品種が使われています。バタービーンは北海道産の手亡豆などと違い、ほとんど味がしないのが特徴です。だからこそ、いろいろな味付けの土台として使うことができ、AN DE COOKIEでは6種類ものフレーバー(プレーン、抹茶、アールグレイ、きなこ、フランボワーズ、チョコレート)を楽しむことができます。
そして小麦粉ではなく、白あんで作られた生地の食感も独特です。口に入れ、ひと噛み、ふた噛み、サクッサクッとなんとも心地良く、軽やかな具合にほろほろと崩れ、最後に口の中で白あんがさらりと広がって、ふわっと口溶けてなくなるのです。これは、あんこにしか出せない食感で、まさにあんこ屋さんならではの新しいスイーツです。
新しい京都モダンを感じさせる贈り物として
京都らしいお土産や贈り物としてもAN DE COOKIEは人気です。パッケージは京都の著名なデザイナーのサノワタル氏が手がけ、新しい京都のモダンさを感じさせてくれます。いろいろな味を楽しめる個性的なフレーバー、そして、ひと箱500円を切るリーズナブルさに加え、あんこを生地にしたクッキーということもあり、内祝いや引き菓子にもぴったりの一品です。この時期、ジューンブライドや父の日のギフトに、お贈りしてみてはいかがでしょうか。