安くて使いやすいお弁当箱が一番?
使っているお弁当箱の素材と形状についてそれぞれ訊ねてみましたが、回答はかなり偏りました。
まずお弁当箱の素材については、実に89.7%が「プラスチック製」と回答。流行している「木製(わっぱ)」が2番手に入りましたが、回答比は5.8%。使っている人はまだまだ少ないようでした。お弁当箱としてはやや値段が張るところが影響しているのでしょうか。
また、形状については「一段型」を使っている人が59.4%にのぼりました。理由を見ると、「安くて使いやすい」という意見が多数。最近ではいろいろな機能を付加されたお弁当箱もありますが、そうした品に惹かれるという人はいまいち少ないようですね。
ここ数年でお弁当箱のバリエーションが増え、選ぶ楽しみも増しているように感じていたのですが、市場ではまだまだ旧来型の製品が強いという状況が透けて見える結果となりました。
暑い季節、お弁当が傷まないようしている工夫は?
お弁当が傷みやすくなる季節が近いということで、こんな質問にも答えてもらいました。いろいろご回答をいただいたのですが、特に多かったのが「保冷剤を入れる」というご意見。夏場、冷たいものを買うたびに増えてしまう保冷剤ですが、こんな使い方があったんですね。お弁当箱の包みにいくつか入れておき、職場についたら冷蔵庫へ。これが夏場のお弁当を傷ませないための必勝法とのこと。
ほかに、「除菌シートを入れる」「おかずやごはんが冷えてからフタをする」「梅干しをごはんにのせる」などありましたが、なかには「冷凍食品をお弁当に入れる」という人も。食べる頃には適度に溶けて、食べごろになるというアイデア、解凍の手間が省けるという意味でも良い工夫なんじゃないでしょうか。
回答者のお弁当にまつわる思い出・エピソード
最後に、ご回答者から寄せられたお弁当にまつわるエピソードをいくつかご紹介!
「お母さんが作ってくれていたお弁当、いつもお父さんのだけとても豪華でした。お父さんへの愛を感じてました 笑」(20代女性/ゆゆさん)
食へのこだわりの強いお父様だったのでしょうか。“いつも”という部分からお母様のたゆまぬ努力が感じられます。お父様、とっても幸せ者ですね!
「息子の高校卒業のときに、今までありがとうと言われた」(50代女性/みきさん)
長年、息子さんのお弁当を作り続けていたのであろうみきさん。思春期の息子さんですから、ふだんは照れくさくてなかなかお礼を言えなかったのでは。おそらくは最後のお弁当の機会だからこその「ありがとう」……、それまでの苦労が報われた瞬間だったのでしょうね。
「母のお弁当がだいすきで、特に何もない休日もお弁当を作ってもらいベランダで食べていました」(20代女性/ゆみさん)
ほっこりとするエピソード。お母様のお弁当、よっぽどおいしかったのでしょう。休日でもお弁当を作ってくれるお母様、粋ですね!ベランダでごはんを頬張るゆみさんの姿、お母様は喜んでいたと思いますよ。
「入社したばかりの頃、お弁当を作っていた新入社員が自分だけで、先輩たちに褒められた」(20代女性/ねねさん)
お弁当を自分で作らない人からすると、それを毎日続けているのはスゴイこと。手間がかかっているからこそ、褒めてもらえるとうれしいものです。
「親が毎日昼に美味しいとLINEをくれるのが嬉しくて作り続けてます!」(10代女性/mkさん)
「おいしい」と言ってもらえる。お弁当に限らず、誰かのために食事を作る喜びというのはつまるところコレですよね。毎日お弁当を作っているmkさんも、食べた後で毎回「美味しい」とLINEを送る親御さんも、とってもステキです!
お弁当づくりを楽しんで!
「お弁当づくり」についてのアンケート、気になる結果はありましたか?ふだん、お弁当づくりで困っていることがある人、ストレスを感じている人は、ぜひみなさんの意見を参考にして、より良いお弁当ライフを続けていただけたらと思います。ちょっと工夫をするだけで、今よりもっとおいしいお弁当を作れるようになるかもしれませんよ。
とはいえ、手間をかけ、愛情を込めて作ったお弁当はそれだけですでにごちそう。根を詰めすぎないよう注意しつつ、日々のお弁当づくりをおおいに楽しみましょう!
構成・文:植松富志男(macaroni編集部)