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次に流行るのはあのパン!2019年下半期のネクストパントレンド予想

グルメ

2019年もそろそろ半ば。食パンブームに沸く昨今ですが、2019年下半期はネクスト食パン、新たなパントレンドが現れるのでしょうか。日本全国でパン屋のプロデュース・セミナーをしているJBM(ジャパンベーカリーマーケティング)代表・岸本拓也さんに、今後半年のトレンド予想をききました。

macaroni編集部

ネクストトレンドは「カレーパン」!

Photo by macaroni
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——そうした流れをふまえて……、2019年下半期のパントレンドを教えてください。ズバリ、ネクスト食パンとなる可能性のあるパンは?

「ズバリ、カレーパンです。2019年が終わる頃には注目を集めるカレーパン専門店がいくつもできていると思いますよ」

——どういうカレーパンが話題になりそうですか?

「極度に具材の品質が高かったり、スパイスの利かせ方が巧みでほかより際立っていたり、あと、揚げたてを追求するお店も出てくるんじゃないかな。従来のカレーパンとはまるでスケールの違うもの、進化系カレーパンが現れると思います」

——注目しているお店はありますか?

「カレーパンの販売数でギネス世界記録をもっている『パンパティ』。神奈川県横浜市にある二俣川店の限定メニュー『ステーキカレーパン』が絶品なんです。カレーパンの常識を見事に覆している」

——どういうカレーパンなんでしょう。

「カレーパンってふつうはお肉を煮込むんですけど、ステーキカレーパンは読んで字のごとくパンのなかにステーキが入っている。別途焼き上げたステーキ肉を、しっかり煮込んだカレーと一緒にパンで包んで揚げているんです。かなりスパイスを利かせた大人向けの味わいで……あれはうまいですよ。衝撃を受けましたね」

——従来のカレーパンとはやはり違っているんですね。ちなみに、岸本さんならどんなカレーパンを仕掛けます?

「いろいろ考えています。ちょっとしたイベントを仕掛けるつもりですし、カレーパンそのものでいえば、ホルモン系とか合うと思うんですよ。煮るとコクとトロミが出るのがおもしろいし、原価が安いところもいい。ただかなりに煮込まなければいけないので、専門店でなければ実現がむずかしいアプローチでしょうね」

もうひとつのネクストトレンド「あん食パン」

Photo by macaroni
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——カレーパン以外で人気を集めそうなものはありますか?

「上半期から続く食パンブームの流れのなかにあるパンですが……あん食パンです」

——食パンの生地にあんを巻き込んで成形したパンですね。あんぱんを例にするまでもなくパンとあんは相性いいですし、おいしいですよね。

「ええ。バターを練り込んだパンにあんを入れるとやっぱり合うんですよ。バターとあんとパンを1枚で手軽にまとめて食べられる……ちょっとしたおめざにいいし、手土産にもいいでしょう?あん食パンはここ2・3年くらいでだいぶ知られるようになってきていて、ウチも、このパンをメインにしたお店の開店準備を進めています」

——おすすめのあん食パンはありますか?

「神戸にある『トミーズ』の『あん食』がすごくおいしいですよ。かなり特別感のあるパンで、生地がしっかりしていてサイズは小さい。食事というよりおやつに食べるパンという感じ。軽く焼いて食べるのがおすすめです」

——スイーツみたいな楽しみ方に向いているパンなんですね。岸本さんが開店準備を進めているというパン屋のあん食パンはどんなパンなんですか?

「トミーズのあん食に比べると生地が軽く、大きめ。日常使いできるあん食パンとして打ち出していきたいと考えています。おやつではなく毎日の朝食として楽しむような。肩の力はだいぶ抜けています(笑)」

——JBMさんのパン屋というと特徴的な店名のお店が多いですが……、そのお店の名前は?

「『ねえぇほっとけないよ』です」

——それはまた……、ほっとけなさそうで肩の力が抜けたネーミングですね(笑)。

パンの楽しみ方は多様化していく

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