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幸せになれない。「人と比べてしまうクセ」の直し方

ついつい人と比べてしまう性格。比べては落ち込む癖。つらいだけなのにどうして人と比べてしまうのでしょう? 心理カウンセラーの小日向るり子さんに、この性格の原因と対処法を教えてもらいました。

小日向るり子

私たちの悩みの多くは、人と比べることから派生したり深まったりしていることが多いです。

「まわりは人と上手にコミュニケーションが取れるのになぜ自分はできないのだろう」
「同期の昇進から自分は完全に遅れをとっている」
「友人がどんどん結婚していくのに自分は出会いもない」

人と比べない自分になれたらどんなに楽だろう、と思っている方は多いのではないでしょうか。

今回は他人と比べてしまう心理の原因と、この癖への対処法をご紹介したいと思います。

人と比べてしまう原因

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なぜ人と比べてしまうのでしょうか。

以下に考えられる原因をいくつか挙げてみます。

ご自分に当てはまる要因がないかチェックしてみてください。

負けん気が強い(勝ち気)

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順位がつくことになると力が発揮できる、遊びのゲームでも負けると非常に悔しい、など負けん気が強い性格。

勝負事に勝つと、脳からアドレナリンという快楽物質が出ます。この快感を知るとまた味わいたいために、よくも悪くも常に他人を意識して行動する癖がつきます。

自分に自信がない

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上記に挙げたものとは真逆の心理状態です。

この性格形成には親から褒められることが少なかった、きょうだいと比較して怒られることが多かった、といった幼少期の教育が関係していることが多いです。

優柔不断

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たとえば、独身の友人と旅行に行ってとても楽しい気分で帰宅したのに、SNSで子どもと一緒に写っている既婚の友人の写真を見たら、独身で呑気に旅行していた自分が惨めになって落ち込む。

そんなふうに人の言動によって自分の価値観や気分がコロコロ変わってしまうタイプです。

閉鎖的な地域性

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生き方の多様性が認められにくい地域に住んでいる場合。

その地域で考えられている平均的な生き方、こうあるべき、という人生から少しでも外れると自分が思っている以上にまわりから奇異な目で見られます。

そうした地域性が、次第に人の目を気にして他人を意識する性格形成につながっていきます。

人と比べてしまう性格はなぜつらいのか

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原因はさまざまありますが、人と比べてしまう性格はつらいですよね。ではなぜつらいのでしょうか。

人と比べること、あるいは過去の自分や未来の自分と比べることを「相対的幸福認識」といいます。

一方、比較することなく感じる幸福は「絶対的幸福認識」といいます。

人は絶対的幸福認識を手に入れないと真の意味で幸せを感じることはできないといわれています。人と比較をしはじめたらキリがないからです。

日本だけでも約1憶人いるのに、さらにそのうちのひとりであるAさんと比較したとして、Aさんの収入、Aさんの容姿、Aさんの家族、など多角的に比較していくとそれこそキリがなくなります。

限られた人生の時間に対して比較事象が極端に多すぎるのです。心は当然疲弊します。

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