ボディラインが出てしまうTシャツは着られない…。そんな方におすすめしたい本『30日で白Tシャツの似合う私になる』。トレーニングスタジオ「rinato」を経営する森拓郎さんの指導で、女優の高橋メアリージュンさんが実践するストレッチが掲載されています。今回はわき下のお肉対策になるストレッチをご紹介。
Tシャツが似合わない身体は、間違った姿勢が作る
夏の定番服のTシャツですが、「自分が着るとのっぺりと見えてしまう」「身体のラインが拾われるのが嫌」などという理由で着られないという方もいるのではないでしょうか?
加圧トレーニングとピラティスのスタジオを経営する森拓郎さんによれば、Tシャツが似合わないと感じる身体が作られる原因は、背中や二の腕の代謝が悪くなるような姿勢にあります。身体の動かし方の癖や姿勢の悪さが血流を妨げて老廃物を流すリンパが滞り、筋肉周りの代謝が悪化。その結果、脂肪がつきやすい状態になってしまうのです。そうならないためには、上半身の関節や筋肉を適切に使い、正しい姿勢を保つ必要があるのだとか。
そのために基礎となる骨を正しい位置に戻し、日常的に正常に使えるようにする方法を紹介しているのが、『30日で白Tシャツの似合う私になる』。前述の森さんの指導の下、女優の高橋メアリージュンさんも取り入れているというストレッチが掲載されています。高橋さんもかつては上半身が非常に硬く、背骨がしなやかに動かせない状態だったのだそう。それでも森さんと地道にストレッチを続け、どんなTシャツもサラリと着こなせる美しいボディラインを保っています。
ここでは特別に、どんな姿勢の癖をもつ人でも共通して大切だという、「肩」を矯正するためのストレッチをご紹介します。
わきの下にぜい肉をつけないよう、内巻きの肩を正そう
森さんが「姿勢を決定づける」と語る肩は、内巻きになりがち。例えばスマホやパソコンにかじりついていると猫背になって肩が内側に入り、背中の筋肉が引っ張られます。そうして胸周りの筋肉が縮むと、わきの下のリンパ節が詰まって老廃物がたまりやすくなり、ぜい肉がついてブラジャーの上に乗ってしまうような事態に。
そこで、肩の位置を正しくするために、インナーマッスル「ローテーターカフ」のストレッチを行いましょう。ローテーターカフとは、肩甲骨の上部から肩にかけての棘上筋(きょくじょうきん)など、肩の深層にある4つの筋肉の総称。このストレッチでは内巻きになった肩の位置を正し、肩を使いやすくほぐす効果が期待できます。
ローテーターカフのストレッチのやり方
1. 軽く脚を開いて立ち、両腕を前に出します。このとき手のひらは外側、親指は下に向けます。
2. 息を吸い、吐きながら親指を外側に向けて、ひじ・肩を外側に回して限界のところで2秒キープ。この動きを20回繰り返します。背中を丸め、反り腰の人は骨盤を後継気味(尾骨を床に向けるイメージ)にして行いましょう。
写真は、(2)の状態を横から見たところ。あえて背中は少し丸めて、肩だけを外側に向けるのがポイントです。胸を張って背中や腰を反らしてしまうと、大きく動いているようで、肩内側の回転の可動域が十分に出なくなってしまいます。肩の奥の方にだるさを感じたら、正しくできている証拠ですよ。
今回ご紹介したのは基本ストレッチの1つで、本では、30日で骨格美人を目指すプログラムを分かりやすく解説しています。1週間ごとにやるべきストレッチが変わるのですが、毎日コツコツと続けていくと、骨格や自分の姿勢が変わっていくのが実感できるはず。夏本番にTシャツを自信をもって着られるよう、今のうちから手に取って始めてみてはいかがでしょうか?
photo / 株式会社ワニブックス
30日で白Tシャツの似合う私になる
刊行:株式会社ワニブックス
定価:1,400円(税別)