雨で家にいる休日。クローゼット整理でもしようかと作業し始めたものの「まだ着られるし」「これ高かったのに…」などと考えて、つい手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、200着ほどあった服を減らし、今では年間20着でおしゃれを楽しめているというゆるミニマリスト・やまこさんに、「こんな服はもう手放してよい!」と決断できる判断基準を教えていただきました。
服や日用品を絞り込んで、日々を楽に回せるように
一軒家に夫と小学生の息子・娘との4人で暮らすゆるミニマリストのやまこさん。夫は漫画や服を集めるのが好きで、子どもたちはものを使いっぱなし……なんてこともあるそうですが、それを感じさせないほどリビングやダイニングなどがすっきりしています。
この状態からは想像しがたいですが、やまこさんも以前はものを溜め込みがちだったのだとか。あるとき家事や育児でキャパオーバーになってしまったのをきっかけに、片付けに追われる時間をなくすために不要なものを手放し、やりたいことがすぐにできる環境を整えたのです。
現在は作業療法士と夫の仕事の手伝いの傍ら、SNS運用代行のような副業もこなす日々。さらに、自身もInstagramにライフスタイルを投稿。服に限らずバッグや化粧品、日用品なども自分が管理できる量に減らした過程や、少ないもので暮らす工夫を発信しています。
「たくさんあるのに着るものがない」からの脱出
かつてたくさんの服を持っていたやまこさん。「毎日違う服で、さまざまなコーディネートをするのがおしゃれ」という考えで、買い集めた服はなんと200着以上。しかしそんなに大量の服があっても「着る服がない」という状態でした。
ものを減らすと決めてからは、自分が今どんなものを着たいのかを明確にし、「パッと見るだけでなにが入っているかわかるクローゼット」を目標に、服を手放しました。なかなか処分する決断ができなかったり、逆に減らしすぎたりと失敗もしてきましたが、5年ほどかけてたどり着いた現在の服の量は、年間たったの20着。本当にお気に入りの服だけをコーディネートして楽しめる、ちょうどよい状態をキープしています。
「こんな服は手放す」決断を促す10のチェックリスト
そんなやまこさんが「こんな服は手放す」と判断するための10のポイントを教えていただきました。
劣化した服
穴が空いていたり、破れていたり。汚れや黄ばみ、ほつれに伸びやヨレ、色あせなど、劣化しているものは処分を。「そんなの当然」と多くの人が思っていることかもしれませんが、見落としている可能性もあります。
「そのまま着続けていると清潔感に欠け、だらしなく見えてしまって危険です。年齢が上がるほど、清潔感は大切なので気を付けています。」(やまこさん、以下同)
同じような色や形・デザインの服
ついつい集めてしまう、似たようなデザインの服。やまこさんもかつては同じようなシャツや白いトップスをいくつも持っていました。今ではそれらとしっかり向き合い、厳選しています。
「それぞれここが違ってお気に入り!と熱弁できるものなら持っていてもよいですが、被っているから着ない、となっているものは減らします。」
手入れがめんどうな服
忙しいとクリーニングに出しに行く、手洗いするなどといったひと手間が負担に。そうした手入れが必要なものはだんだんと着る機会がなくなるものです。やまこさんは、洗濯機で気兼ねなく洗える服だけを持つようにしています。
「入学式のようなシーンにも、ウォッシャブルタイプのジャケットやセンタープレス入りのパンツで対応。普段も使えるものを意識して選びました。」
人に会いたくない服
人に見られたら嫌だと思ってしまう服。それには、自分には似合っていない、今の流行ではないといった理由があるのではないでしょうか。
「適当な服で出かけたときに限って、おしゃれな友人に会ってしまう…というシチュエーションはありがち。自信をもって着られない服は手放すのが吉です。」
着ていて違和感がある服
服自体はおしゃれでも、着てみると「チクチクする」「ウエストがきつい」「胸元が開きすぎていて心配」など、肌触りやサイズ感、シルエットなどが自分に合わないと感じるものは手放します。
「以前人気のボーダートップスを購入したことがありましたが、生地が硬めで私には合わず、サヨナラすることに。マイナス部分がある服は着ていてモヤモヤするので、無理に着続けることはしません。」