いつか痩せたら着たい服
痩せれば着られると思っておいた服も、結局はタンスの肥やしになりがち。自分を奮い立たせるために期限を設けて持つのはOKですが、ダイエットがはかどらないままでは意味がないとやまこさんも考えています。
「痩せられたら、そのときに新しい服を買いましょう。」
今の自分のライフスタイルに合わない服
好きなデザインでも、子育て中には動きにくかったり、汚すのが心配で着られなかったり。そんな服をいくつも持っていると、今必要な服が入るはずのスペースが埋まってしまいます。
「私はここ数年、子どもと遊ぶために動きやすさを1番に考えています。丈が短いトップスや硬いボトムスなどは処分しました。」
昔流行っていた服
まだまだ着られるけれど、今の流行とは少し違うかも。と感じるものも潔く処分します。
「流行はめぐり、昔注目されたアイテムがまたブームになることもありますが、やはり昔と今では微妙に形が違っているもの。つい『また流行ったら着るかも』と思ってしまいますが、そのときのトレンドに合ったものを購入しましょう。」
高価だった服
高価なものは、今は使っていなくても「せっかく買ったのに」と思ってしまい、なかなか捨てられない場合も。ですが、使わずにしまっておくほうがもったいないこと。まだまだ着られる新しいうちに売ってほかの人に着てもらうほうが、お金にもなって無駄になりません。
「私も買ったときの値段を考えて溜め込んでいたものがありましたが、売ったらクローゼットのスペースが空いて、心もすっきりしました。」
1年間着ていない服
まだ着られるはずのものでも、1年間手が伸びなければ、次の年もほぼ着ることはありません。それにはなにか理由があるはず。上で紹介したように今の流行と合っていなかったり、どこか気に入っていない点があったりするのではないでしょうか。正直に向き合ってみましょう。
「私の場合、着ない理由は『今の自分に合っていないから』でした。産後体型が変わったのに、いつか着られるかもと手放せずにいたり、子どもと外で遊ぶには動きづらいデザインの服だったり…。気づけば、1年どころか何年も着ていない服がたくさんあったのを見直しました。」
自分なりのルールで作り上げたこのリストに従い、自分に合っていない服を手放せるようになったやまこさん。好きな服しか持っていないので、好きがより明確になり、おしゃれも心から楽しめているそう。毎朝着るものをパッと決められ、目的の服を取り出すのもスムーズです。
ものを手放したら、家族や自分の好きと向き合う余裕ができた
幼いころ、祖父母との二世帯住宅で、家族のたくさんの持ち物に囲まれて過ごしていたやまこさん。「多すぎるから」という理由でものを捨てるという発想がなく、結婚後もものが多いのが当たり前の状態で暮らしていました。
着たい服を見つけられないだけではなく、眼鏡や財布・鍵、書類の探し物はしょっちゅう。掃除をするにも、床に散乱したものの片付けに時間を費やし、掃除機をかけるころにはぐったり。そんな家にいたくないと出かけては、散財してものが増える悪循環に陥っていました。そのうち、ついに「このままでは無理だ!」となるときが訪れます。
「2人目を出産したあと、やることが一気に増えてキャパオーバーしてしまいました。もちろん自分のことは後回しで、気づけば心にも体にも余裕がなくなっていきました。」
そこで、大きな負担となっていた片付けの時間を削減しようと、ものを減らすことを決意。少しずつ手放していくと、日々の過ごし方に変化が。
「ものの管理にかかる手間が減り、家事もぐんとラクになりました。すると、子どもたちとの時間や、自分自身と向き合う余裕が少しずつ戻ってきたんです。」
家にゆったりとスペースができた今は、子どもたちが思いっきり遊べるようになり、家族みんなでゴロゴロしてくつろぐことも。
ものが少ないため埃がたまりにくく、掃除機がすぐにかけられるほか、備え付けの収納にものが無理なくおさまり、収納のテクニックいらず。片付けや収納にかけていた時間が自由に使えるようになり、ストレスが軽減しました。
「実は私、かなりのズボラで(笑)。だからこそ、ものを減らした暮らしがとても合っていました。管理が苦手なら、そもそも持たなければいい。それだけで毎日がぐっと楽になりました。『手放すこと』は、自分や家族を大切にするための優しい選択肢のひとつだと思います。」
みなさんもやまこさんの考え方を参考に、まずは長い間保管し続けている服を手放してみませんか。スペースに余白ができれば心にも余裕ができ、快適な暮らしに近づけるはずです。