名店が多く建ち並ぶ神田に、開店前から行列ができる老舗寿司店があるのを知っていますか?行列の理由は、ランチ限定のちらし寿司。そのあまりの“デカ盛り”ぶりが「コスパ最高」「盛りがハンパない」とSNSなどでも話題を呼んでいるんです。盛り付けの美しさや個性的なネタなど、ボリュームだけにとどまらない魅力を、実食レポートでお届けします。
100年以上続く老舗寿司屋が贈る、愛情たっぷりのデカ盛りランチ/すし定
神田駅西口から徒歩約3分。やって来たのは、明治36年創業の老舗寿司店「すし定(すしさだ)」です。歴史を感じさせる店構えが良いですね。現在は5代目となるご主人が腕を振るっています。
玄関扉の中は風よけのスペースになっていて、1階の飲食スペースへの扉と2階へ通じる階段があります。
店内は奥に長い造りで、1階は手前のカウンター席と奥のテーブル席を合わせて15席。老舗らしい落ち着きと家庭的な雰囲気があり、一人でもふらっと立ち寄れそう。
2階には掘りごたつの座敷が2部屋。靴を脱いでゆったりとくつろげるので、仕事帰りに飲みながらお寿司をつまむのも良さそう。お酒の量によりますが、夜でも5,000~7,000円程度あれば十分に楽しめそうです。
さて、さっそく看板ランチメニュー「ちらし寿司」をオーダーしましょう。
一日80~100杯は売れるという「ちらし寿司」は、並盛り、中盛り、大盛りの3サイズから選ぶことができます。サイズによってシャリの量だけでなくネタの種類数も異なり、「ちらし並盛り」(950円)は14種類、「ちらし中盛り」(1,100円)は15種類、「ちらし大盛り」(1,250円)は17種類。一番人気は中盛りとのことですが、せっかくなので今回は大盛りを♪
ほどなくして運ばれてきたのは、インパクト抜群の爆盛りちらし寿司!多種多様なネタがこんもりと盛られた彩り豊かな一杯に、思わずテンションが上がってしまいます・・・!
横から見ると、その高さと盛り付けの美しさが際立ちます。ちなみにこの寿司桶は高さは7~8センチ。上げ底ではありません。
上から見ても、シャリが全く見えません!一つ一つ丁寧に盛り付けているのが分かりますよね。しっぽだけが飛び出しているエビの配置にも遊び心が感じられます♪
鮮度バツグン!旬のネタが次から次へと・・・
これでもかというほど盛られたネタは赤身、アジ、しめ鯖、サーモン、ホタテ、ネギトロ、イカ、タコなど多彩。季節によって内容は変わりますが、鮮度にこだわっているというネタは、どれも見るからに美味しそう♡
このままだとてんこ盛り過ぎて、上のネタをシャリと一緒にいただくのは至難の業。ですが心配は無用です。ちゃんと取り皿を付けてくれるので、少しずつネタを取り皿に移しながら食べ進めることができます。
一つ一つのネタが大きく、食べ応えはバツグン!脂ののったサーモンに、独特の食感と甘みが楽しめるホタテなど、贅沢な海の幸を満喫できます♡
ポテサラ、明太子、さつま揚げetc. 個性的なネタも人気
個性的な変わりダネの数々も、すし定のちらし寿司ならではの魅力。次は一体何が出てくるんだろう?と宝探しのようなワクワク感も楽しめちゃいます♪
たとえば、分厚い玉子焼きの上にのっているのは、なんとポテサラ!常連客の要望をきっかけに、定番のネタになったんだそう。
同店のデカ盛りには「お客さんに喜んでもらいたい」「お腹いっぱい食べてほしい」という思いがあるようです。桶の縁まで詰められているシャリも、愛情なんですね♪
他にも、さつま揚げに明太子、カニカマ・・・と、とにかくバラエティー豊か!説明するだけでも満腹になりそうなラインナップですが、この内容でこのお値段は間違いなく高コスパ。経営努力のたまものです。