濡れた髪を乾かす時や、お出かけ前のセットに役立つドライヤーテクニックをお伝えします。
なぜ濡れた髪を乾かすのか
まずはじめに、どうして濡れた髪を乾かすのでしょうか?答えは簡単。濡れたままでは水が滴ってくるし、寒いし、臭くなるし、ぼさぼさになるし、髪が傷みやすくなってしまうから。
そしてコツを掴めば、髪を美しく魅せることや、まとまりやすくすること、くせ毛やパーマを活かしたヘアセットもドライヤーを使ってできるようになります。今日はそのコツについてご紹介していきます。
ドライとブローの違い
美容室へ行くと、ドライとブローで料金が違うお店もあります。その場合、手だけで乾かしてもらうのがドライ、ブラシを使ってさらに整えた仕上がりをするのがブローです。
ですが本来はどちらが良いというものではなく、髪型・髪質に合わせた乾かし方があります。ブラシを使わない方が良い時もあるし、使った方が良い時もあります。
それではシチュエーション別にコツを見ていきましょう。
ドライヤーで乾かす際の基本的なコツ①
ドライヤーで乾かす前に、しっかりとタオルドライをしておくことで、ドライヤーを使用する時間をできるだけ減らしましょう。ドライヤーによる熱のダメージを、できるだけ蓄積させないようにしたいからです。
またこの時、洗い流さないタイプのヘアトリートメントを少しだけ、毛先を中心に軽く全体に馴染ませておきます。しかし髪質的にべたつき易い方は、ドライ前につけない方が良いことも。べたいて、乾きにくくなってしまうからです。それでもトリートメントが必要な場合は、ドライ後に少しだけ毛先につけましょう。
はじめに乾かすのは…
長さに関わらず、根元と襟足から乾かし始めることをお勧めします。乾きやすい毛先と表面はできるだけ最後にして、まずは周りを覆われているところから。オーバードライによるダメージを避ける為、乾きにくいところから始めましょう。
乾かす方向
ショートヘア
注意は後頭部にボリュームを持たせたい時。その場合は、まず後頭部から頭の丸みに沿わせて右から左、左から右へと乾かし、ドライヤーは斜め下から上へ向かってドライヤーの風を当てるようにすると、後頭部をふわっとさせることができます。
その後は、同じく頭の丸みに沿わせて後ろから前へ。体を屈めて頭を下げるとやり易いです。同じように今度は右から左、左から右へ。
ボリュームを抑えてまとまりやすくしたいなら、ドライヤーの風は斜め上から当てましょう。頭の丸みに沿わせて乾かすと、根元から方向性が整えられるため、髪全体が自然な内巻きに落ち着きます。
ミディアム~ロングヘア
イメージはショートヘアの時と同じで、頭の丸みを活かして乾かしたいのですが、長さがある分難しい為、ちょっと工夫を。うしろのセンターで左右に分け、それぞれを内巻きに手櫛で整えながら乾かします。もちろんはじめに根元・襟足をしっかり乾かしてから。
根元がある程度乾いたら、左右それぞれを手櫛で整え・少し引っ張るようにしてテンションをかけながら、ドライヤーの風でその手を追いかけていきます。手でブローをしているようなイメージで。そうすることで艶とまとまりのある仕上がりになります。
ブラシを使用する場合
ロールブラシやデンマンブラシを使用してブローをする場合、艶のあるストレートヘアや内巻き、外巻きにしたり、根元から立ち上げてボリュームを出したりすることができます。
ブラシによって細かく均一にテンションをかけながらドライヤーの熱を当てることで、癖を伸ばし、きれいに面が整った仕上がりとなります。
注意したいのは、オーバードライや熱の当てすぎによるダメージ。ダメージを回避するためにも、髪をセクションごとに分けて、下から少しずつブローしていきましょう。一度にブローする髪が多すぎると中が乾かず、表面がオーバードライになりがちです。かと言って少なすぎても扱いにくいので、練習して適量を見つけましょう。
ブラシでボリュームを出す場合
根元からしっかりふわっとさせたい場合。そんな時はタオルドライを済ませたら、すぐにブラシを使って根元から立ち上げるようにブローをします。
髪が長い場合は、先に中間~毛先を少し乾かしておいてもいいかもしれません。髪は完全に乾いてしまうと形は変えられません。もし思うようにセットできないまま完全に乾いてしまったら、水スプレーなどで濡らしてから再開することをおすすめします。