渋谷の街がハロウィンに向けて厳戒態勢。すでに警戒の店も…
(画像提供 バーガーキング)
10月31日のハロウィンが近づいてきた。例年ハロウィンの時期に犯罪が多発する渋谷区。今年は条例を整備するなど対策を強化し、さらに厳重な警備体制でのぞむことが、取材でわかった。しらべぇ編集部はこの動きを追った。
■飲酒禁止の条例を制定
昨年の渋谷ハロウィンでは、酒に酔った男性4人が暴動に出た。軽トラックを横転させ、暴力行為等処罰法違反(共同器物損壊)の疑いで逮捕されるなど、20人以上の逮捕者が続出。
渋谷区では、昨年から対策を本格化させ、今年6月にはハロウィン期間の前後などに、渋谷センター街などの路上で飲酒することを禁止する条例(渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例)が施行された。
条例では、渋谷駅周辺の事業者に対して、酒の販売の自粛に協力することが義務付けられている。
また、街を訪れる人に対しては、渋谷駅周辺での飲酒や、音響機器で音を異常に大きく出す行為、放尿、街路灯、標識、屋根にのぼる行為や、他人に迷惑・危害を及ぼす行為をしてはならないと定めている。ただし、罰則はなく、指導にとどまっている。
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■独自に警備員を配置
渋谷区は、しらベぇ編集部の取材に対して、
「26日と31日は、夕方から明け方まで、区独自で100人以上の警備員を配置する。センター街を中心に人が多く集まる場所は、警察と協力して警備にあたる。これまでは、痴漢、盗撮、スリなどの犯罪行為が多発した。また放尿や標識にのぼるなどの迷惑行為もみられた」
「今年はルールを守った上で、渋谷に来て、犯罪行為は絶対にやめていただききたい」
と話した。
■すでに対策実施の店も
バーガーキング渋谷センター街店は、「多くの方が渋谷に集まって行われる“某恒例イベント”の対策のため、2019年10月20日23時をもって、一時的に緊急閉店することにしました」と発表。
昨今の渋谷は、10月末に行われるハロウィンの時期に、多くのコスプレイヤーが集結。渋谷スクランブル交差点が封鎖される事態になってしまうことを理由にあげた。
広報担当は、今後について「『ある対策を講じる発表』をいたしますので、そちらをお待ちください」としている。
(文/しらべぇ編集部・おのっち)