「献身的」であることが自分の長所だけれど、それを活かせる職業がわからないという人いませんか? 外資系OLコラムニストのぱぴこさんに、「献身的な人」にこそ実は向いている仕事を教えてもらいます。
「献身的」と聞くと、ナイチンゲールやマザー・テレサなどの女性が連想されます。
実態はさておいて、そんな「献身」という言葉から連想されるのは、医療、介護、ケア……といった人に寄り添うイメージのあるお仕事です。
私の対局にあるイメージですが、今回は「献身的」をテーマに、向いているお仕事を紹介しましょう。
「献身的な人」ってどんな人?
献身的とは、広辞苑によると
「自己を犠牲にしてでも他のために尽くすさま」
をさします。
献身的な人とは、その言葉の通り、「自分のことをより、他者や別のことに対して、心身を捧げる人」ということになります。
献身的なことの長所・短所
献身的なことは美徳ですが、長所だけでなく短所の部分ももちろんあります。
まずは、長所から確認しましょう。
献身的な人の長所
何よりも「自分以外を優先して考えられる」という点が長所に繋がるため、チームワークをうまく機能させるなどの強みがあります。
1.自分より仕事を優先し、高い品質の仕事ができる
仕事に対しても献身性を発揮するため、自分のケアよりも仕事を優先する傾向にあります。
ある意味心配になるため、長所とは言い切れない部分はありますが「いい仕事をする」という責任感があるため、成果物のレベルは非常に高いです。
2.常に誰かを気にかけることができるため、チームの雰囲気が良くなる
献身的な人は、周囲の人のケアを自然にすることができます。
そのため、チームメイクがうまく、困っている人や躓いている人をそれとなくケアしたり相談相手になったりすることができます。
3.物事の判断が自己中心的でない
自分よりも他の人やことを優先するということは、自分本位な判断をしないということにも繋がります。そのため、「私が」という独善的な判断ではなく、全体最適の判断ができます。
献身的な人の短所
ここからは、短所を見てみましょう。長所と短所は紙一重で、自分以外のことを優先する性質がマイナス面に振れてしまうこともあります。
1.自分よりも仕事を優先して、心身ともに疲弊する
自分以外を優先するあまり、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。
「自分より仕事、自分より他人……」と自分を後回しにすることで、知らず知らずに疲れをためてしまい、体調を崩しかねません。
2.ブラック企業に搾取される
「人に尽くす」という美徳を利用されてしまうパターンです。
自己犠牲精神が高いため、本来は逃げるべきところでも「自分がやらなくては」と献身性を発揮してしまい、ブラック企業やブラック上司に搾取される……なんて可能性があります。