気持ちの切り替えが上手にできない、と感じている人、多いのでは? 気持ちの切り替えが下手、苦手な人に向けて、心理カウンセラーの高見綾さんが、上手に切り替える方法を教えてくれました。
ネガティブな感情でいっぱいになったとき、「早く前向きになろう」「気持ちを切り替えよう」と思っても、心がついてこないことってありませんか。
今回は、そんなふうに気持ちの切り替えが苦手な人にはどういった特徴や原因があるのか説明します。
その上で、上手に切り替える方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
気持ちの切り替えが下手な人の特徴と心理とは
気持ちの切り替えができない人に共通する特徴を挙げてみますので、自分に当てはまるところがないかチェックしてみましょう。
また、そういった人たちの心理についても紐解きます。
診断してみよう! 気持ちの切り替えができない人の特徴
失敗を引きずる
仕事で1回ミスをすると、動揺してその後もミスを連発してしまうことも。気持ちを切り替えることが苦手なので、翌日以降の仕事のパフォーマンスも落ちてしまいがちです。
言いたいことを言えない
「今言っていいのか」「言うならなんて言おう」など、考えすぎる傾向があるので、自分の意見を言う機会を逃してしまいがちです。
言いたいことを言えていない状態になると、気持ちの消化不良が起こるので、いつまでも悶々としやすくなります。
怒ってはいけないと思っている
怒りの感情を出さない人は、気持ちの切り替えが下手な傾向があります。
自分の言い分があって本当は怒っているのに、「怒るのは良くないことだ」という気持ちが強すぎて、感情を抑圧しています。
気になったことをずっと考え続けている
気になったことがあったときに、自分が納得するまで考え続けます。仕事での不安を家に帰っても考え続けたり、恋愛の不安を仕事中でも引きずってしまったりします。
考え続けていれば、いつか答えが出ると思う傾向にあるのも特徴です。
感情や思考に飲み込まれやすい
ネガティブな感情が起きるのには理由があります。
たとえば先輩から嫌味とも取れる発言があって、ネガティブな気持ちになったとします。気持ちの切り替えができない人は、客観的な事実と自分の中で起きた感情や思考を分けることが苦手。混同して捉えているうちにネガティブな気持ちが膨らんで飲み込まれてしまうケースが多いのです。
気になることがあっても確認しない
「あの人のあの発言はどういう意味なのだろう」と気になったとしても、本人に確認することなく、自分の中の推測で解釈をします。
気持ちの切り替えが上手な人は、本人に確認するか、もしくは確認しないのであれば「考えてもわからないから」という理由で考えるのをやめます。
しかし切り替えが苦手な人は、自分の推測で物を考え続けて被害者意識が膨らんでしまったりします。