体を冷やさないよう気をつけて
言うまでもありませんが、アイスにはからだを冷やす効果があるため、熱が上がりきった後であれば体温が下がりやすくなり、本人も楽になります。ですが、熱の出はじめや悪寒がある場合にアイスを食べるのは逆効果です。
また、熱が上がりきった後のタイミングで食べるアイスでも、からだを冷やさないよう十分気を付けてくださいね。
熱が上がっているときは控える
熱が上がっているときは、からだを温めなければいけないにもかかわらず、アイスを食べてからだを冷やしてしまうと体内の細胞が風邪ウイルスと戦うのを妨げてしまい、回復が遅れてしまったり、場合によっては悪化してしまう可能性があります。
アイスクリームには体を冷やす効果があり、熱が上がりきった後なら体温を下げやすくしてくれますが、風邪で発熱し、悪寒があるようなときに冷たい食べ物を摂るのは逆効果。保温しなければならないところに体を冷やしてしまいます。
熱があがり続けているタイミングでのアイスは控えるようにしましょう。
解熱鎮痛薬や風邪薬を飲んだら食べない
薬を飲んだ後にアイスを食べると、からだを冷やしてしまい、薬の効果によって体内の細胞が風邪ウイルスと戦っているのを邪魔してしまう可能性があります。ですが、これは薬によって異なりますので、処方箋の場合は主治医に、市販の風邪薬の場合は薬剤師に確認してみると確実ですよ。
食べ過ぎない
これはアイスに限ったことではありませんが、いくら栄養価が高かったり、様々な効果が期待できたとしても食べ過ぎは良くありません。
アイスの場合、食べ過ぎるとからだを冷やしてしまうほか、カロリーの摂り過ぎで太ったり、また、アイスは消化が良くないため便秘や胃の不調を引き起こしてしまったり様々な可能性が考えられます。
食べられるものが限られている分、どうしても偏ってしまいがちな風邪中の食事ですが、適度な量にとどめておきましょう。
風邪の時におすすめのアイスのフレーバー
バニラ
風邪を引いたときのいちおしフレーバーがバニラアイスです。さきほど、バニラアイスには、ビタミンやミネラル、たんぱく質がバランス良く含まれていることやリラックス効果があることはお伝えしました。
この他にも、バニラビーンズには抗菌作用や抗ウイルス作用があるため、熱が下がり回復傾向にある時や、病み上がりだけれどまだ無理は禁物といった状態の時におすすめです。クセもないのでお子様も食べやすくて良いですね。
チョコレート
チョコレートには、免疫力を高めてくれるポリフェノールが豊富に含まれています。また、チョコレートのほのかな苦みと甘みが薬の味をかき消してくれるため、お子様がなかなか薬を飲んでくれないなどと言うときにもおすすめです。
チョコレートでもカカオ含有率が高いダークなものの方がベターです。
風邪のときはアイスもいいかも?
風邪の時に食べるアイスの効果と注意点について、いかがでしたか。一見NGと思われるアイスですが、食べる量やタイミングを守ればほてった体を冷やし、風邪の治りを早くしてくれる強い味方です。ぜひ参考にしてみてください。
監修:竹内弘久(たけうちひろひさ)