高速バス運転手の「マジ止めてほしい8つ」に対するバス会社の見解とは…
(画像提供 JRバス関東)
年間で延べ1億人以上が利用する国内の高速バス。1日当たり約1万5000便が運行され、近年はインバウンド需要も増加していることもあり、利用者と路線数は共に増加傾向にある。
そんな中、高速バス運転手の「マジ止めてほしいこと」がSNS上で話題に。しらべぇ取材班は、業界大手のJRバス関東に話を聞いた。
■8項目の内容は…
話題となっている内容は8項目からなり、1つひとつに説明が加えられている。リクライニングシートについては、「一声かけないで倒すと後ろの人の飲み物が溢れたりするトラブルになる」と記載。
SNS上では、共感の声があがっている。実際にバス会社は、このようなことに対して、どう考えているのだろうか。
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■「お客様をおいていくことはない」
JRバス関東の広報担当は、すべての項目について丁寧な回答をくれた。
①サービスエリアで乗客が戻ってこない
休憩前にアナウンスいたしますが、お戻りにならないお客さまがいらっしゃることは確かです。 ただし、このツイートにあるように、「乗務員の判断でおいていく」と言うことはありません。運行管理者へ状況を報告し、他のお客さまへの影響や状況に応じて、出発の指示を得てからとなります。
②体調不良を言わない
お客さまの体調不良のため、サービスエリア等で急遽停車することはございます。 当社では、車内でお客さまが急を要する場合(例えば急病、トラブル等)は、降車ボタンを押して乗務員にお知らせいただくよう案内をしております。
■「周囲のお客さまにご配慮を」
③電車の遅れで間に合わない
路線バスのため、時刻表に記載の時刻を過ぎた場合、お客さまのご予約がある場合でも、いらっしゃらない場合でも発車いたします。 電車と同じです。
④リクライニングトラブル
お客様同士でお声掛けをお願いしています。
⑤暗い車内でスマホをいじる
お休みになりたいお客さまがいらっしゃいますので、まわりのお客さまへのご配慮をお願いしております。 なお、④と⑤については、車内で「周囲のお客さまのご迷惑とならないようご配慮をお願いします」とご案内しています。
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■「遅れを回復することはない」
⑥渋滞クレーム
「路線バスなので決まったルート以外は基本的に通れない」はその通りです。 あわせて、遅れが生じた場合でも、制限速度以下での走行となることから、遅れを回復するということもありません。
⑦シートベルト
お客さまの安全のため着用をお願いしており、車内でも運転士からご案内しております。 (ツイートにあるような、追い出すようなことはしません)
⑧トイレでたばこ
バス車内は全席禁煙です。
とのこと。バス車内では、乗客同士がお互いに気持ちよく利用できるよう、周囲への配慮を心がけたい。
(文/しらべぇ編集部・おのっち)