(7)尊敬される人は、天才でも努力する
尊敬される人は、努力をします。たとえ天才的な才能があっても、なお努力します。人が他人を尊敬するのは、その人に能力があるからではありません。その人の頑張る姿を見て、応援したいと願うからです。
例えば、私の知っている中で「プレゼンの天才」とされる人がいました。その方は大きなイベントになると1時間前に会場入りして、リハーサルを何度も繰り返していたのです。その姿を見てなお「いいなあ、能力がある人は」なんて陰口を叩ける人はいませんでした。
尊敬される人は、努力をもって人を説得するのです。
(8)尊敬される人は、共感する技術を持っている
わたしたちは「共感」を才能だと思います。しかし、尊敬される人は意図的に共感するテクニックを勉強しています。
これまで、周りから尊敬を集める人に話を聞くと、全員がお決まりの“共感を示すフレーズ”を持っていました。
「そうだね、わたしだったら同じように感じたと思う」「そう思うのは悪いことじゃない」「うん、それはありえないと感じるよね」といったフレーズを独学で身に着け、共感の技術を磨いていたのです。
(9)尊敬される人は、怒り方がうまい
怒りは、誰でも持つ感情です。ですが、尊敬される人はそれを「1対1の場」で、「怒ったタイミングですぐに」出します。
そうすると相手にも思い当たるフシがあることが多いため、「あのことか」と気づけます。
そして、1対1だからこそ、周囲から見られることなく反省できるのです。怒り方にこそ、リーダーの技量が問われます。尊敬される人は、怒る場を適切に選ぶのです。
(10)尊敬される人は、余裕がある(フリができる)
「大丈夫、まかせて」と言える人は、心に余裕があります。この余裕、本当はない状況だとしても、尊敬される人自身はある「フリ」をしているのだそう。
実際は緊張でアガっていても、リーダーとしてどっしり構えなくちゃ……! と、尊敬される人も頑張っているんです。
尊敬される人になるまでには、努力がある
こうして見ていくと、尊敬される人も普通の人としてキャリアを始め、努力で尊敬を勝ち得たことが見えてきます。余裕があるフリをして、怒るタイミングを考え、悪口を上手にいなし……。悩む日がその人にもあったことでしょう。
ですから、ロールモデルとして尊敬できる人が出てきても「雲の上の人」と捉えないでください。きっと、あなたも尊敬される人になれます。
できる努力から、一緒に始めてみませんか。
(トイアンナ)
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