大切なのは、後ろを振り返らずに進むこと
さかのぼること2014年秋。田中みな実さんはTBSを退社し、フリーアナウンサーになった。その決断をしたのが、ちょうどマイナビウーマンのコア読者層と同じ“28歳”になる直前のこと。フリーになろうと思ったきっかけはなんだったのだろうか。
「余力があるうちに、そして20代で体力的にもまだまだガッツがあるうちに、より広い世界で挑戦したい気持ちがあったんです」
28歳。周りが結婚・出産ラッシュを迎えて焦る。でも、キャリアも諦めたくない。何を優先すべきなのか、どうしたらいいのか、自分でも分からなくなってしまいそうになる。
「そのくらいの年齢の女性は、いろんなことに押し潰されそうになるし、焦燥感に駆られることも嫌というほどあると思います。結婚して子どもがいる人もいる。一方で転職したい、キャリアアップしたいと願う人もいる。周りを見渡せば心がざわつきますよね。でも、あなたは今やっていることに誇りを持って。大丈夫。今の選択は間違っていない」
彼女にとっても大きなターニングポイントになった28歳。もし、そのときに戻っても同じ選択をする? と聞いてみた。
「同じ選択をすると思います。でも、所詮はタラレバ。過去に戻れるなんてこと、ありえませんもんね。『この道を行く』と決めたなら、脇目も振らず一心不乱にその道を突き進む。きっと、その方が得られるものが大きい気がするから。
マイナビウーマン読者世代の女性たちには、3年後・5年後・10年後、過去を振り返ったときに『あのときの決断は間違っていなかった』って胸を張って言えるように、今を一生懸命生きてほしいと思います」
自分の決断に自信と責任を持ち、後ろを振り返らず進んでいる田中さん。淀みなくまっすぐ意見を伝えてくれる姿が眩しかった。
だけど、こうも思う。彼女のように、絶え間なく努力をし続けられる人は少ないのかもしれない。今この記事を書いている私もそう。ちょっとのことで自信をなくしてしまう。
でも、田中みな実さんの話を聞いているうちに、自分のことと、自分の選んだ道を少しは信じてあげてもいいのかな、と思えた。
自分で自分を肯定してあげることで、新しい一歩を踏み出せると思うから。
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