寝ているだけでダイエットができたら、そんなにうれしいことはありませんよね。実は「睡眠ダイエット」という方法もあるほど、睡眠とダイエットには深い関係があるんです。
今回は、「睡眠がもたらす効果」や「痩せやすい体をつくる睡眠のポイント」について解説します。
ダイエットしても痩せないのは睡眠不足が原因かも
好きな食べ物を我慢しながら食事制限をして、忙しいながらも時間をつくって運動もしている。こんなに頑張ってダイエットをしているのに、なかなか痩せないと感じている人はいませんか?
もしかしたら、それは睡眠不足が原因かもしれません。
夜更かしすることでムダな食欲が出てしまい、カロリーを摂りすぎてしまうこともあるのではないでしょうか?
また、睡眠不足になるとホルモンバランスが乱れ、食欲を増加させたり、代謝が低下したりしてダイエットに悪影響を及ぼしてしまうのです。
では、睡眠とダイエットの関係について、もう少し詳しく見ていきましょう。
良質な睡眠が痩せやすい体をつくる理由
睡眠不足を解消し、良質な睡眠をとることで痩せやすい体をつくることができます。では、なぜ睡眠が痩せやすい体をつくるのか、その理由について見ていきましょう。
睡眠中もカロリーが消費されているから
良質な睡眠を十分とることで、一晩あたり約300キロカロリー消費すると言われています。睡眠不足だとこの300キロカロリーを消費できないので、これだけでも単純に太りやすくなります。
睡眠中もカロリーを消費するために、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
食欲を抑えるホルモンが分泌されるから
睡眠中はいくつかのホルモンが分泌されていますが、その中でも重要なのが、食欲を抑えるホルモンである「レプチン」です。
しっかり睡眠をとることでレプチンが分泌され、満腹中枢を刺激して食べすぎを予防してくれます。
ここでもう一つ注目したいホルモンが「グレリン」です。睡眠不足になるとレプチンの分泌が減るだけでなく、食欲を増すグレリンの分泌が増えてしまうのです。
これらのホルモンの分泌が、ダイエットに大きく関係しています。睡眠をしっかりとることでホルモンの分泌が正常になり、食欲をコントロールしやすくなります。
自律神経が整うことでさらに良質な睡眠がとれるから
良質な睡眠をとると、自律神経のバランスを整えることができます。自律神経のバランスが整うと、良質な睡眠をとれるサイクルが完成するのです。
朝起きてから夕方までは交感神経が優位になることで活動的になり、夕方以降は副交感神経が優位になることでリラックス効果が高まります。
このサイクルが整うことで、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌が正常になり、ちょうど良い時間に眠くなってくれます。
自律神経は私たちがコントロールできないものなので、生活リズムを整えたりすることでバランスを保つしか方法がありません。
では、自律神経を整えるためにも有効な睡眠のポイントについて見ていきましょう。
ダイエットに効果的な睡眠のポイント
痩せやすい体をつくるには、ダイエットに効果的な睡眠をとることが大切です。では、ダイエットに効果的な睡眠のポイントについてご紹介します。
7時間以上は眠る
睡眠不足になると太りやすくなってしまうため、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
ある研究データによると、7時間を目安に睡眠時間を確保することで、痩せやすい体をつくれると言われています。毎日7時間を目安に眠ることで、ホルモンの分泌が正常になり、徐々に痩せやすい体をつくっていくことができるでしょう。