「でいいよ」と言われても気にならない人も。その理由とは?
「そんなに腹を立てるほどのことではないのでは?」という意見もありました。同じことを言われても受け取り方はさまざまです。
『「そうめんだと楽だろう」と思う人もいるから、みんながみんな悪気があるわけではないのでは』
『私がそうめん大好きで毎日そうめんでもいいから嬉しいわ。もちろん天ぷらナシ、薬味アリ』
『「何でもいいよー」の方が困るわ。決めてくれるならいいと思う』
前向きなとらえ方もありますね。
『私自身が何か作るのが面倒なときや、特に食べたいメニューがないときに、旦那に「そうめんか冷や麦でいい?」って聞くことがある。だから旦那の「そうめんでいいよー」には、「あっ、私が作るのが面倒な気分だって察してくれてる!」とうれしくなる』
「楽してほしい」という旦那さんの本心がちゃんと感じられたら、「でいいよ」という言い方でも嬉しくなるのですね。なかには「でいいよ」に慣れてしまったという人も……。
『結婚当初は「○○でいいよ」じゃなく「〇〇がいい」でしょ? ってイラッとしたけれど、今はどうとも思わなくなったわ。言葉ひとつひとつにイラついていたらキリがないことを学んだ。今は「○○で」って言われたら「オッケー」と返事してるよ』
言い方を直してほしいと思っても、なかなか難しいようです。そもそも悪気はないのでしょうから、旦那さんたちは直す必要性を感じていないのかもしれません。
思いやりか恩着せか、ママたちは敏感にかぎ取っている
「でいいよ」と「がいいよ」の違い……、日本語って難しいですね。でも一番大切なのは「ママが本当に楽できるかどうかを旦那さんがわかって言っているかどうか」ということなのではないでしょうか。
最後に怒れるママたちをほっこりさせた、ある男の子の発言を紹介しましょう。
『うちの旦那も「暑いから、さっぱりそうめんでいいよ!」って言う。でも小2の息子に「火の前にいなくちゃいけないから暑くて大変なんだよ! そうめんが食べたいからお願いします! って言うんだよ」って怒られてたわ(笑)』
この息子さんは、将来きっといい旦那さんになることでしょう。世の旦那たちにも見習ってほしいですね。
文・千永美 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko