タイムマネジメントができないとどうなる?
ここまでメリットを見てきましたが、逆にタイムマネジメントができていないとどうなるのでしょうか?
(1)仕事での無駄が発生
仕事の優先度判断ができていない=タイムマネジメントができていないということです。それによって、今着手するべきではない仕事から片付けてしまったりと無駄が発生します。
(2)残業時間が増える
無駄が増える=時間がかかる。業務時間内に終わらせることができず、残業が恒常化しがちです。
もちろん仕事量によって残業がやむを得ない場合もありますが、無駄な時間によって発生する残業は思いの外、多いです。
(3)スケジューリングミスや抜け漏れが発生しやすい
タイムマネジメントができている人は、仕事の予定の把握ができていますが、できていない人は「自分は今日何をするんだっけ?」など、予定をきちんと把握せずに作業してしまいがちです。
結果、ダブルブッキングをしたり、本来やるべきことが抜けていたりとミスをしやすい傾向があります。
タイムマネジメントができるようになる6ステップ
タイムマネジメントができている方が良い、ということが分かってきたところで、実際にそれができるようになるために必要なことはなんでしょうか? 順番を踏まえて見てみましょう。
ステップ1:業務の可視化
何といってもまずは現状把握! 「普段の自分が一体何にどのくらいの時間を使っているのか?」を把握しないことには、効率化などできません。
自分が普段やっている業務は、改めて洗い出してみると意外とあります。
後で整理をすればいいので、とにかく箇条書きでどんどん書き出すことです。書き出したら、日次・週次・月次と頻度ごとにグルーピングしておくと後々の優先度の判断に役立ちます。
ステップ2:優先順位の判断
今の仕事が把握できたら、次にやることはそれぞれのタスクの優先度判断です。先ほどグループ分けした頻度別に、重要度を大・中・小程度で切り分けます。
整理も優先度判断も「今後、仕事を効率化するために把握する」ことが一番重要なので、あまり悩まず、かつ正解を出そうとせずに分けてください。
ステップ3:発生頻度と優先順位の見直し
ステップ1と2が終わった時にやってほしいのが、最初に分けた日次・週次・月次単位と優先度の見直しです。
おそらく日次だと思っていたが週次で良かったり、優先度が高いと思っていたが中~低に移せるものがあるはずです。
特に日次で発生する優先度が低い業務はおそらくほぼ週次などで塊として処理をした方が効率的なはずです。ここで「切る業務」をある程度見いだせると、それだけで効率はぐっと上がります。